遠くへ，もっと遠くへ

一緒にいるのにどうしてこんなにさびしんだろ　捨てられた男と女が愛を探して北へ走り出す

あらすじ

結婚5年目の人妻・小夜子は年上の夫との将来を描けずに離婚を考えていた。ある日、友人のアドバイスもあり離婚後の住まいを探しはじめた小夜子は不動産屋の男・洋平と知り合う。物件を見ていくうちに年齢も近く楽天的で話しやすい洋平に小夜子は心を開いていき、離婚を考えていることを明かす。二人の距離はどんどん縮まっていくが、洋平が失踪した妻・光子に未練を残していることを感じとってしまう小夜子。「奥さんに会ってはっきりさせるべきだ」と洋平をけしかけ、僅かな手掛かりを頼りに北に向けて二人の旅が始まる。

解説ヴェンダースの『パリ、テキサス』にインスパイアされて作られた本作。主人公・小夜子を演じるのは「王様のブランチ」リポーター出身で『獣電戦隊キョウリュウジャー』など出演の新藤まなみ。そして小夜子と運命的に出会う男・洋平を演じるのは、『ミッドナイトスワン』『モリのいる場所』など数々の話題作に出演してきた、若手実力派・吉村界人。洋平の失踪した妻・光子役に『悲しき天使』の和田瞳、光子と過去に関係があった男に『由宇子の天秤』の川瀬陽太など、個性的な役者たちが揃った。監督は、「映画芸術」2020年ベストワン作品『れいこいるか』のいまおかしんじ。脚本は『生きるとか死ぬとか父親とか』（TX）でテレビドラマのシナリオを手がけた、井土紀州。本作は、東京から北海道へ旅するロードムービー。昨年秋から冬にかけて撮影された美しい風景も見所のひとつ。

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