山女

山女
わたしの人生は、誰にも奪わせない
97分 / 2022 / 日本、アメリカ / 日本語
あらすじ
18世紀後半、東北。冷害による食糧難に苦しむ村で、人々から蔑まされながらもたくましく生きる凛。彼女の心の救いは、盗人の女神様が宿ると言われる早池峰山だった。ある日、飢えに耐えかねた凛の父親・伊兵衛が盗みを働いてしまう。家を守るため、村人達から責められる父をかばい、凛は自ら村を去る。決して越えてはいけないと言い伝えられる山神様の祠を越え、山の奥深くへと進む凛。狼達から逃げる凛の前に現れたのは、伝説の存在として恐れられる“山男”だった…。
©YAMAONNA FILM COMMITTEE
解説
「遠野物語」に着想を得た、唯一無二の物語いまを生きる私たちへ問いかける、本当の”人間らしさ”とは大飢饉に襲われた18世紀末の東北の寒村。先代の罪を負った家の娘・凛は、人々から蔑まれながらも逞しく生きている。ある日、父親・伊兵衛が村中を揺るがす事件を起こす。父の罪を被り、自ら村を去る凛。禁じられた山奥へ足を踏み入れたことから、凛の運命は大きく動き出す。本作は、柳田國男の名著「遠野物語」から着想を得たオリジナルストーリー。自然の前ではあまりにも無力な村社会、その閉鎖性と集団による同調圧力、身分や性別における格差、貧しい生活を支える信仰の敬虔さと危うさを浮き彫りにしながら、一人の女性が自らの意志で人生を選び取るまでを描く。自分らしく生きること、人間らしさとは、何なのか。凛の物語と彼女が下した決断は、時代を超えて、こだまとなって私たちの明日に響く。国際共同製作となる本作の監督・脚本は、民族やルーツにフォーカスを当ててきた福永壮志。初の長編劇映画である『リベリアの白い血』は第65回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に出品され、2作目の『アイヌモシリ』は第19回トライベッカ映画祭で審査員特別賞を受賞し、国際舞台でその存在感を強めている。ニューヨークで映画を学び、グローバルな制作体制で独自の作品世界を追求してきた。共同脚本に劇作家で、NHK連続テレビ小説「らんまん」を手がける長田育恵を迎え、現代につながる社会の歪みとそこに生きる人々の物語を作り上げた。主人公の凛を演じるのは『樹海村』『ひらいて』など出演が続き、今最もスクリーンに愛される女優・山田杏奈。理不尽な逆境をも運命として受け入れ、自分の生き方に目覚めていく女性の生き様を演じ抜いた。驚くべき変貌で「山男」になりきったのは、ダンスや演劇などカテゴライズに縛られない表現者として活躍する森山未來。一言もセリフのない、表情さえも封印された役ながら、眼と身体表現のみで野蛮さと神聖さを兼ね備えた人ならざる者の存在を体現している。さらに凛の父・伊兵衛を、ジム・ジャームッシュ監督作品をはじめ国際的に活動する永瀬正敏が演じ、生まれながらに血縁の罪を背負わされた者の受難を刻みつけた。さらに凛を取り囲む村人たちには、二ノ宮隆太郎、三浦透子、山中崇、川瀬陽太、赤堀雅秋、白川和子、品川徹、でんでんら日本映画界に欠かせない実力派俳優が勢揃いした。
スタッフ
監督:福永壮志
キャスト
山田杏奈
森山未來
永瀬正敏
二ノ宮隆太郎
三浦透子
配信期間
2024/01/17 ~ 2030/03/31
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