はじめは美雪に誘われて、北海道の背氷村にやって来た。テレビ局のアルバイトでドッキリ番組の撮影を手伝っていると、モニターの前で慌てるお色気女優の加納に向かって、誰が扮しているか分からない雪夜叉が手にした斧を振り上げた…。雪夜叉の怨念が引き起こす連続殺人事件に、はじめと明智警視たちが挑んでゆく。
雪夜叉のに扮していたと思われた明石が、雪だるまの中から死体となって発見された。明智警視は死体の様子から、明石は加納殺しの犯人ではないと断定。あらためて加納が殺害された時間の、一同のアリバイを洗い直すことにした。一方のはじめは何かが引っかかっていたが、ビデオをチェックしている途中あることに気付く。
加納と明石に続き、ディレクターの比留田まで殺されてしまった。関係者の一人である画家の氷室が、犯行を告白する遺書を残して自殺。事件は思わぬ形で結末を迎えたかに思えた。だが、納得のいかないはじめは謎を一つ一つ解き明かし、あまりにも意外な真相にたどりつく。彼の口から語られた、雪夜叉の正体とは?
はじめと美雪は人気アイドル・速見玲香に招待され、タロット山荘にやって来た。他の招待客も滞在する山荘では、事件が静かに進行していた。芸能レポーターの伊丹が、過去のある事件をネタに玲香の父・速水雄一郎を強請っている。その結果なのか、ついに悲劇が起こる。タロットカードのメッセージが全ての鍵を握っている。
雄一郎は自分と娘を守るために伊丹を殺害した。死体は雪の下に埋めたが、運び出されて風車の上に磔にされる。何者かがタロットカードの絵柄に見立てて、死体に細工を施したのだ。その人物は速水に電話をかけてある要求をすると、次なる標的にはじめを狙う。速水を動かして目的を果たそうとする、謎の人物の正体とは?
ついに雄一郎が殺された。彼の過去を探るはじめは、山荘にいる数人に共通するある性質に気付く。事件の全貌を推理したはじめは、皆を集めてタロットカードを配ってゆく。カードが真相を解き明かし、真犯人の正体を指し示してくれるというのだ。玲香から笑顔を奪った影の脅迫者の正体が今、明らかになる。
悲恋湖伝説殺人事件で死んだはずの遠野英治が、いつきの読む雑誌の写真に写っていた。はじめたちは真実を求め、はじめの従妹のふみを加えて目的地である斑目家の蝶屋敷に向かう。屋敷では当主・斑目紫紋が、幻の夜光蝶を飼育していた。その夜光蝶のお披露目パーティーの席で、はじめは遠野英治の姿を目撃する。
斑目三姉妹の末娘・るりが殺害された。はじめの推理によると、確かなアリバイがないのは紫紋の助手の深山だけだ。はじめたちは黒死蝶にまつわる呪われた伝説を聞き、紫紋の蝶に対する異様な執着心を知る。バルコニーから見える林の中を、夜光蝶が飛んでゆく。蝶は見る間に数を増して群がり、恐ろしい光の輪郭を形作る。
るりに続き、今度は長女の館羽が犠牲になってしまった。次女の揚羽も浴場で毒蜘蛛に襲われる。幸い命に別状はなかったものの、輸血が必要になったことから、斑目家に隠された血の秘密が明らかになる。翌朝、なかなか起きてこない紫紋の部屋に駆けつけると、開いた窓から無数の黒死蝶が次々に舞い込んでいた!
斑目紫紋も死体となって発見された。警察は容疑を深山に絞るが、はじめは別の人物が真犯人だと突き止める。紫紋の妻・緑は、かつて夜光蝶を研究する須賀と恋仲にあった。しかし須賀は自殺し、緑は夜光蝶のさなぎを発見した紫紋と結婚した。連続殺人の底流にある凄まじい憎悪は、25年前の事件に端を発しているのだ。
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