およそ五百万年前、中国大陸や九州から切り離された南西諸島、九州の南端から連なる孤立した亜熱帯の島々。その南西諸島の一角に、奄美大島がある。奄美大島には島固有の生き物が多く、国の特別天然記念物・アマミノクロウサギをはじめ、ルリカケス、オオトラツグミ、オーストンオオアカゲラなど「種の保存法」による国内希少種が生息している。ところが近年、大規模な土木工事による自然環境の破壊やゴルフ場建設計画がすすめられ、動物たちへの影響が懸念されている。この映画では永年の記録映像から、亜熱帯特有の自然景観と生き物たちの生態を通して、奄美大島の多種多様な生物相を克明に描きだす。また、島の動物に関わる人々へのインタビューから奄美大島の現状を見つめ、野生生物をも含めた自然環境の保護を考える。
地球上、その数40羽となってしまった国際保護鳥トキ。日本では既に大空を舞うその美しさを見ることは出来ない。唯一野生のトキが棲む中国・陝西省 。はじめてトキの巣づくり・産卵・巣立ちがこの作品で記録された。その貴重な映像は、失われたものの尊さを私たちに静かに語りかけてくれる。