たった一人の家族だった祖母が亡くなり、メイクアップアーティストになる夢にも破れ、東京から富山へと帰ってきた音更結子。祖母の遺影がピンボケだったことに悔しい思いをした結子は、町役場で働く幼なじみの星野一郎から頼まれた、お年寄りの遺影写真を撮る仕事を引き受ける。初めは皆「縁起でもない」と嫌がったが、思い出の場所で写真を撮るという企画に変えると、たちまち人気を呼ぶ。ところが、あるひとの思い出が嘘だったとわかり、その後も謎に包まれた夫婦や、過去の秘密を抱えた男性からの依頼が舞い込む。怒って笑って時に涙しながら成長してゆく結子の毎日は、想像もしなかったドラマを奏でてゆく──。
セーリングを楽しもうとヨットで一人沖に出た16歳のアレックス。突然の嵐に見舞われ転覆した彼を救助したのは、18歳のダヴィド。二人は急速に惹かれ合い、友情を超えやがて恋愛感情で結ばれる。アレックスにとってはこれが初めての恋だった。互いに深く想い合う中、ダヴィドの提案で「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てる二人。しかし、ダヴィドの不慮の事故によって恋焦がれた日々は突如終わりを迎える。悲しみと絶望に暮れ、生きる希望を失ったアレックスを突き動かしたのは、ダヴィドとあの夜に交わした誓いだった─。
ベルリンに暮らすアントニオは、恋人で役者仲間のパオロに“人生を一緒に歩んでいくならこの人”と確信し、遂にプロポーズ。2人は結婚することになるが、問題は互いの親。パオロはゲイであることをカミングアウトして以来、母親と疎遠になっている。一方、アントニオはイタリアで村長を務める父と母に、カミングアウトと同時に結婚の意志を伝えに行こうとするが――。
※本作品は実写「ホリミヤ」第1話~第3話の内容に新規の撮りおろしエピソードを加えて劇場公開したものです※クラスではいつもひとりぼっちの地味でネクラな男子・宮村伊澄と、優等生で明るく、人気者の女子・堀京子。まるで正反対の2人が偶然お互いの秘密を知ってしまい、その日から、2人の距離は近づいていく。他人に興味を示さず、友達のいなかった宮村の高校生活は、堀との出会いをきっかけに色づきはじめる。徐々にたくさんの友人たちが出来ていき、笑いあい、喧嘩をし、悩みを抱えて、恋をする、甘酸っぱい青春の物語が今、始まる。
1995年、モントリオール。英仏二言語が公用語の国カナダにおいて、フランス語圏であるケベック州ーーモントリオールはその文化的首都であるーーでは、英語圏からの独立運動が盛り上がりを見せ、歴史上二度目となる独立投票が行われることとなった。賛成票が50%を超えれば、ケベック州は晴れてカナダから独立を果たすことになる。運動が盛り上がりを見せるなか、アル中の詩人ジョゼフは、何度も酒を絶とうとするがなかなかうまくいかない。妻であるエマにも愛想を尽かされ、離婚してしまった。創作活動も全く進まない。ジョゼフは辛い現実から逃れるがごとく、ガスペ半島にある海沿いの街「ヴィル・ヌーヴ」へと向かう。そして、友人に甘え、空いていた持ち家を借り、さらには金までも工面してもらった。実はその家は、かつてジョゼフがエマと蜜月の日々を過ごした思い出の場所なのだ。ジョゼフと別れたエマは、物書きの仕事で細々と生計を立てていた。彼女はジョゼフとは違い、未来をポジティブに捉えていた。自分自身の作品と胸を張れる詩のような短編小説を出版したばかりの彼女のもとに、ある日ジョゼフから電話がかかってくる。思い出の地ヴィル・ヌーヴに暮らしに来ないかと言うのだーーすでに禁酒にも取り組んでいるという。息子ユリスに引き止めれたエマだったが、ヴィル・ヌーヴへと車を走らせる。再会する2人。ジョゼフに必要とされていることを感じ取ったエマは次第に、また新たな関係を築き直すことができるのかもしれないと思いはじめる。しかし、独立を占う住民投票の日、ジョゼフは家を出ていくように頼まれる。それに対し、怒り狂うジョゼフ。エマはこれを機に新たな場所で二人の人生を始めようと提案するが、ジョゼフは耳を貸さない。ジョゼフを見捨てたエマは、モントリオールへと戻る。その車内で、住民投票の結果を知るーーわずか1%の差で、独立賛成派が勝ったというのだ。ジョゼフもまた何かを思い立ったかのようにモントリオールへと向かう。ジョゼフ、エマ、ユリス。それぞれの思いを抱え、三者はモントリオールに集う。彼らは果たして、どのような決断をするのだろうか?
姉、チィナンが死んだ。彼女宛に届いた同窓会に出かけ、そのことを伝えようとした妹、チィファだったが、姉に間違えられた上、スピーチまでするはめに。同窓会にはチィファが憧れていたイン・チャンも来ていた。途中で帰ったチィファをチャンが追いかけ呼びとめる。チャンがチィナンに恋していたことを知っていたチィファは姉のふりを続けた。連絡先を交換するが、チャンが送ったメッセージのスマホ通知をチィファの夫が目撃し…。
何事にも内気で積極的になれない橋口海(葉山奨之)はある日、彼女のサヤ(堀田茜)にフラれてしまう。不運は続き、勤める化粧品会社CEOからも子会社への出向を命じられ、失恋とあわせて失意のどん底に。出向先は【恋愛コンサル】という奇妙な会社で、キスによって恋人たちの「寄りを戻す」仕事場であった。キス魔の社長や、男勝りな美人カメラマンのカオリ(八木アリサ)など、アクの強い同僚たちとの仕事を通じて、橋口は次第に前向きになっていく。そんな中、CEOと元カノのサヤが【恋愛コンサル】に寄り戻しの依頼を持ってきた。橋口は人生を一発逆転すべく、前代未聞の大規模イベントを仕掛けるのだが、、、、。
これは私の日記。誰が読むわけでも、自分で読み返すわけでもない、ただの日記…ベテラン派遣社員として働く40代独身OLの川嶋佳子は、毎日日記をつけていた。撤去された自転車との再会を喜んだり、変化を追い求めて逆方向の電車に乗ったり、踏切の向こう側に思いを馳せたり、亡き母の面影を追い求めたり…。そんな佳子の一番の幸せは会社の同僚である若林ちゃんと過ごす時間。そんな佳子に、ある変化が訪れる。それは、ふた回り年下の岡本くんとの恋の始まりだった…
告白して気まずくなるくらいなら友達のままでいい。学校中の女子はもちろん、男子からも憧れの存在である桐谷蓮に想いを寄せる桜木莉乃は、そう思っていた。ところがある日、蓮の方から打ち明けられ、誰もがうらやむ両想いの日々が始まる。2人で過ごす時間が何よりも大切なものに変わる頃、「10万分の1」の確率でしか起こらない、ある運命が降りかかる。
イタリア、ナポリの労働者地区で生まれ育った貧しい船乗りのマーティンは、ブルジョワの娘エレナに恋したことから文学の世界に目覚め、独学で作家を志すようになる。幾多の障壁と挫折を乗り越えてついに名声と富を手にするが…。果たして彼を待ち受けるのは希望か、絶望か――。
思い通りにならない君だけど、君と言う存在が僕の期待を裏切ったことは一度もない。会うと些細なことで笑い合ってる。バカなことをしてツッコんだりするけど、本当はエルボーとかキックとかじゃなくて君に触れてみたい。友人たちにはキミの魅力も、この煮え切らない関係も全く理解されないけど、それでも一歩踏み出してこの関係が壊れてしまうなら、今のままの君との関係で十分幸せだ。きっと僕が好きな人は永遠に僕のことを好きにならないから―「好き」と伝えるだけで、どうしてこんなに難しいのだろう。
1860年代、パリの下層社会。両親のいない美しい少女テレーズは、支配的な叔母に強要され、病弱ないとこのカミーユと愛のない結婚生活を送っていた。昼は窮屈な店のカウンターで店番をし、夜は叔母のくだらないドミノゲームを見て過ごす日々…。変わり映えのしない毎日と退屈な夫の存在は、次第に彼女の心を蝕んでいった。やがてテレーズは夫の幼馴染で魅力的な男性のローランと出会い、情欲の衝動から彼と体を重ねてしまう。
学生時代から「自分を好きになってくれる女性」と、受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた、大伴恭一。ある日、大学の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会。「昔からずっと好きだった」と突然想いを告げられる。戸惑いを隠せない恭一だったが、今ヶ瀬のペースに乗せられ、ふたりは一緒に暮らすことに。ただひたすらにまっすぐな想いに、恭一も少しずつ心を開いていき…。しかし、恭一の昔の恋人・夏生が現れ、ふたりの関係が変わりはじめていく。
少女は、純粋で残酷な怪物になるー19世紀後半の英国。裕福な商家に嫁いだ17歳のキャサリン。気難しい40歳の夫は彼女に興味がなく、体の関係を持たない。意地悪な舅からは外出を禁じられ、人里離れた屋敷で退屈な生活を送っていた。ある日、夫の留守中に若い使用人に誘惑され不倫関係となったキャサリン。抑え込まれていたものが解き放たれ、少女は欲望を満たすため、邪魔者を許さない純粋で残酷な怪物へと変貌していく。
幼馴染のマティアスとマキシムは、友達の妹が撮る短編映画で、男性同士のキスシーンをお願いされる。その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気付き始めるが、婚約者のいるマティアスは、思いもよらぬ相手へ芽生えた感情と衝動に戸惑いを隠せない。一方、マキシムはこれまでの友情が壊れてしまうことを恐れ、オーストラリアへと旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、二人は本当の想いを確かめようとするのだがー。
1982年、メキシコシティの高級地区ラスロマス。実業家の夫との間に3人の子供に恵まれたソフィアは、高級住宅街にある美しい豪邸で満ち足りた生活を送っていた。セレブ妻たちのコミュニティに女王のごとく君臨していた彼女は、証券会社の社長を夫に持つ、垢抜けない“新入り”アナ・パウラの出現が気に入らない。だが、歴史的なメキシコの経済危機が到来し、富裕層を直撃。突如として、ソフィアの完璧な世界は崩壊し始める…。
とある戦争の英雄と、一匹の犬の真実の物語1919年、夏の盛り―――。終戦後の平和が訪れたばかりのフランスの片田舎。第一次世界大戦の英雄で武勲をあげたはずのジャック・モルラックがひとけのない留置所に収監され、頑なに黙秘を続けている。この男を軍法会議にかけるか否かを決めるため、パリからやって来た軍判事のランティエ少佐は、留置所の外で吠え続ける一匹の犬に関心を寄せる。そして、モルラックを調べるうちに、農婦にしてはあまりにも学識豊かな恋人ヴァランティーヌの存在が浮かびあがり…。名もない犬が留置所から決して離れようとしないのは、忠誠心からなのか?判事の登場は真実を解き明かし、傷ついた人々の心を溶かすのか?
「瀬名泉水」は有名芸能一家に生まれた唯一の凡人で、超オタクな漫画家志望の大学生。幼い頃の経験で芸能界を嫌っていた泉水だったが、あることがきっかけでTVCMに出演することに!そこで若手人気俳優「一条龍馬」と10年ぶりの再会を果たす。なんと彼は泉水を女性だと勘違いし、10年間恋心を抱き続けていた。男を好きになってしまった自分に困惑しつつも突き進む龍馬と、その思いにどう答えるのか戸惑う泉水。そこに過保護な兄「聖湖」のお節介や、切れ者「玲」の策略、さらには泉水の大々的芸能界デビュー計画が動き始めて…。果たして泉水は引きこもりを克服して、芸能界に足を踏み入れるのか?そして龍馬と泉水の恋は進展するのか!?
司法・訴訟史を専門とする大学教授のマリアは、付き合って25年、結婚して20年になるリシャールと二人暮らし。今ではすっかり“家族”になってしまった夫には内緒で、マリアは浮気を重ねていたが、ある日ついに夫にバレてしまう。怒ったリシャールと距離を置くため、マリアは一晩だけアパルトマンの真向かいにあるホテルの212号室へ。窓越しに夫の様子を眺めるマリアのもとに、なんと20年前の姿をした夫が現れ、さらには元カレたちも次々と登場、愛の魔法にかかった不思議な一夜が幕を開けた!
結婚を機に映画監督の夢を諦め、現在は北関東に住む主人公・ 大貫立夫 (森岡龍)と、別れた学生時代の恋人・満里奈(川上奈々美)との、約10年ぶりの再会をきっかけに、それぞれの青春に決着をつけるかのように深く求め合う、大人の男女のラブストーリー。
婚約が破談になり元カノに未練タラタラのジェフン。ある朝、知らない番号の誰かと夜中に電話した履歴を見つけその相手が職場に新しく入ってきたソニョンだと知る。元カレの裏切りで破局したソニョンは終わった恋にはすっぱりと見切りをつける現実女子。新たな職場の初日、彼氏と別れた現場をジェフンに目撃されてしまう。出会って1日で互いの恋愛について詳しく知った2人は、次第に互いが気になる存在になっていき…。
赤っ恥覚悟で敢行した離婚式を経て、夢見たシングルライフを満喫する事になったヒョヌ。自由を取り戻したのも束の間、6か月ぶりに元妻ソニョンが現れた事で状況が一転する。ソニョンと第二の結婚生活の様な、なじみがありながらも危険な生活が始まっただけでなく、偶然再会した旧友のサンチョルに相談された恋愛相手がソニョンだったのだ。離婚式以来、それぞれの生活を送る事になった男女の三角関係の行く末はいかに―。
レコーディング中の新曲に不満を抱いていた歌姫A-Lin。彼女は車で帰宅中に運転手が聴かせてくれたある未発表のデモ曲に心を奪われる。「太陽なんて羨ましくない 君の過去までは照らせないから 僕たちは同じように影を抱えている」『ある悲しみ』と名付けられたその曲を歌っていたのはKと呼ばれる音楽プロデューサー張哲凱【チャン・チォカイ】(リウ・イーハオ)。作詞をしたのはクリームこと宋媛媛【ソン・ユェンユェン】(アイビー・チェン)。運転手の紹介で当時の二人を知る邦【パン】(ハー・ハオチェン)に会いに行ったA-Linはこの曲に秘められたある物語を知ることになる……Kとクリームが出会ったのは高校一年生、16歳の時。母親に捨てられ父親を病気で亡くしていたその頃のKにとって、一人きりで生きることが“一番の悲しみ”だった。そんな彼の前に不意に現れたのが同じ高校に通うクリーム。グラウンドで初めてクリームに出会ったKは、彼女が吸っていたタバコを押し付けられて代わりに先生に叱られる羽目になったのに、無邪気で明るい彼女に一瞬で恋をしてしまった。お互いにラーメンと漫画が好き。冬の日に食べるアイスと雨の日が好き。そしてKと同じようにクリームも交通事故で家族を亡くしていた。そんな二人は身を寄せ合うように一緒に住むようになる。大学卒業後、Kは音楽プロデューサーの道に進み、クリームは作詞家として活動を始めた。誰かと過ごす幸せを知ったKとクリームは、この世でかけがえのないパートナーとして時を重ねていた。それでも、二人は決して一線を越えることはなかった。Kはクリームを愛しずっと一緒にいたいと願っていたが、絶対に気持ちを伝えられない理由があった。自分が白血病に侵されていたからだ。そして、余命僅かだということも知っていた。Kは自分がいなくなってもクリームが幸せに生きていけるよう別の男性に彼女を託すことにした。彼にとって一番大切なのは、自分の想いを伝えることではなく彼女を再び孤独にさせないこと。たとえ自分がこの世から消えても彼女を幸せにすることだったからだ。クリームに病気のことを絶対に知られないよう振る舞った。やがて、クリームは歯科医の楊祐賢【ヤン・ヨウシェン】(ブライアン・チャン)との結婚を決めた。結婚式当日。Kはクリームの手を取ってヴァージンロードを一緒に歩くと、楊祐賢にその手を託した。これで自分が死んだあとも、きっと彼女は大丈夫。ところが──そこには思いがけない“もう一つの物語”があった……
1969年のサイゴン。9代続いたアオザイ仕立て屋の娘ニュイは60年代の新しいファッションに夢中で、アオザイを仕立てる母と対立していた。ところがある日突然、現代にタイムスリップしたニュイは、変わり果てた自分と店の姿に対面してしまう。なんと母が急逝した後、店が傾き倒産、生家も取り上げ寸前の状態だった。ニュイは現代のファッション業界に潜り込んで奔走する内にアオザイの魅力と母の本当の想いに気づいていく―。
高利貸しの手下で借金の取り立て屋ユンと、ベトナムの伝統歌劇<カイルオン>の花形役者リン・フン。全く接点のないはずの二人があるきっかけで知り合い、友情にも似た感情を互いに抱く。ユンは過去の記憶に囚われながらも新たな道を進もうとするが、その罪は償うにはあまりにも大きく、抗えない運命が迫っていた……。
結婚記念日のヨーロッパ旅行から帰国したばかりのブルースは、咳が止まらず発熱などの症状に悩まされていた。折しも世界各地では新型コロナウイルス感染症=COVID-19が急激に拡大中。妻のローラは夫の身を案じるが、彼はただの風邪だと主張し、職場や病気の父へも変わらず足を運ぶ。しかし、ブルースの症状は急激に悪化するばかり。彼はPCR検査の結果、陽性を告げられ、隔離生活を余儀なくされる。日に日に衰弱していくブルース。しかしローラたち家族は、近親者に感染者が出たことで世間から冷ややかな目で見られ、嫌がらせを受け始める。さらに、ブルースの父にもひどい咳や高熱の症状が現れ始め…。
敏腕編集者のアランは電子書籍ブームが押し寄せる中、なんとか時代に順応しようと努力していた。そんな中、作家で友人のレオナールから、不倫をテーマにした新作の相談を受ける。内心、彼の作風を古臭いと感じているアランだが、女優の妻・セレナの意見は正反対だった。そもそも最近、二人の仲は上手くいっていない。アランは年下のデジタル担当と不倫中で、セレナの方もレオナールの妻で政治家秘書のヴァレリーに内緒で、彼と秘密の関係を結んでいるのだった。
オシャレな花屋「mellow」を営む夏目誠一。独身、彼女無し。好きな花の仕事をしながら穏やかに暮らしている。ラーメン屋の若い女店主・木帆や夏目に憧れている中学生の宏美など彼の店には色んな客がいる。ある日、夏目は常連客の人妻、麻里子に恋心を打ち明けられる。しかも、その場には彼女の夫も同席していた…。花屋とラーメン屋を舞台に様々な恋愛模様に巻き込まれていく夏目だが、彼自身の想いは…。
「ザ・カーライル」は1泊最高200万円もする超高級ホテル。英国王室や米大統領、映画スターなど極上のセレブたちの定宿。『ハンナとその姉妹』(87)などのロケ地として知られ、ウディ・アレンは、カフェ・カーライルで週に1度クラリネットを演奏している。一方、名物コンシェルジュのドワイトは、吃音症を抱えながら36年間カーライルを支えてきた。上品で温かい接客は宿泊客からもスタッフからも愛されている。スタッフのおもてなしの心意気は、失われつつある人間の豊かさを教えてくれる。
17世紀からロシア、オーストリア、プロイセンの三国に支配されていたポーランド。1914年、国家独立を目指し、第一次世界大戦中、ロシア革命を機に当時実質的な支配下にあったロシアとの交戦が始まっていた。オーストリアの協力も得ながらロシア軍の進軍を食い止めるが、圧倒的な兵力の差で敗北が目前に迫る中、1916年、ロシアとポーランドの間、“コシチュフヌフカ”でポーランド軍7000人vsロシア軍13000人の戦いが始まろうとしていた。果たしてポーランド軍は勝利を収め、独立国家を手にすることができるのか。運命を懸けた戦いが今始まる!
政治とカネ、女性問題や失言など数々のスキャンダルで世間を騒がせたイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニ。政敵に敗れて失脚するも、一度はトップに登りつめた怪物的な手腕で、 政権への返り咲きを虎視眈々と狙っていた。セクシー美女を招き、贅の限りを尽くしたパーティーで生気を養い、持ち前のセールストークを武器に足場を固めていくのだが、政治家生命を揺るがす大スキャンダルが勃発するのだった…。
かつてレーサーだった男ジャンは今や記憶を失いかけ、心から愛した女性アンヌのことだけを追い求めていた。そんな姿を見た息子はアンヌを探し出し、別々の道を歩んでいた2人は再会。長い年月が過ぎた今、アンヌとジャンの物語が思い出の場所から始まろうとしていた……。
舞台は2001年の中国、山西省大同チャオはヤクザ者の恋人ビンと共に、彼女らなりの幸せを夢見ていた。ある日、ビンは路上でチンピラに襲われるが、チャオが発砲し一命をとりとめる。5年後、出所したチャオは三峡ダムによって失われる街・奉節へビンを訪ねるが、彼にはすでに新たな恋人がいた。チャオは世界で最も内地にある大都市・新疆ウイグル自治区のウルムチを目指す。そして2017年がやってくる――。
都会で働くOLの桜木紫野(松村沙友理)は会社の上司の誘いでワイン会に参加する。どう見てもブルジョアな会合に馴染めない紫野だが、その参加者の男性・織田一志(小野塚勇人)と意気投合する。ワインを良く知り、成功者の気品が鼻につかない織田に紫野は惹かれていく。しかし後日、織田は粉飾決算で逮捕される。若き実業家の逮捕はニュースにもなり困惑する紫野。だが紳士的な振る舞いとその織田が奨めるワインには嘘がないと信じて紫野はワイン会へと参加を続けていく。そして更なるワイン会メンバーとの出会いが紫野をワインの魅力に引き込んでいく事に…。
主催者であるヤンケロヴァ夫人を中心に行われている女性だけの秘密の文学クラブ。しかしその文学クラブの会合が行われる部屋には男たちも招かれている。実はそのクラブの女性たちが、誰が最も魅力的な男性を毎週の集会に招待するかを競い合っているのだ。しかし、そのすべての男性たちは二度と部屋から出てくることはない…。果たして、彼らの行方は?そして、クラブ会員である女たちのその目的とは─!?
レコード店で「blur」のアルバムを選んでいる時に出会った、リアムとナタリー。リアムは、デジタル化した音楽のダウンロードコレクションを忌み嫌い、昔ながらの「アナログ感」のあるCD、レコードコレクションを大切にしている夢見るミュージシャン。ナタリーは、レコードジャケットデザイナーになる夢をもちながらも夢を諦め、二人の生活を支えるために、広告会社で働くキャリアウーマン。そんなリアムとナタリーは生活のすれ違いにより別れの時を迎える事になる。想い出の品々を整理し、それぞれが選んだ道へ歩みだす二人―。リアムのバンド“ヘッドクリーナー”は伝説の音楽プロデューサー、ザ・カーブと出会い徐々に活動の幅を広げ始め、ナタリーは会社の同僚エイドリアン(トム・ライリー)に惹かれていく。そんな中、“ヘッドクリーナー”にやってきた待望のチャンス。ステージに立ったリアムは即興であの曲の演奏をはじめる。ナタリーと一緒にいた時に書いたあの曲。曲が最高潮に達した時、リアムは突如感情を抑えきれず、泣き出してしまうー。
2014年、台北市は<2016年世界デザイン首都>に選ばれ、デザイン業界は沸き立っていた。ドロシーはかつての恋人バーズに誘われ、上海を離れ台北のデザイン事務所で働くことになり、進行中のデザインホテルの改装プロジェクトに加わる。ドロシーへの想いを断ち切れないバーズとクライアントのマークに迫られるが、フランスにいる元恋人を忘れられない。同僚は個性の強い人間ばかりだが、皆愛に飢えている。ホテルのデザインテーマは“愛”に決まるが、果たして無事“愛”はデザインできるのか。ドロシーが最終的に手に入れるのは、誰の愛なのか。
時は幕末。京都の貧乏長屋に住む清川多十郎は、ワケありの小料理屋女将・おとよに何かと世話を焼かれながら、怠惰に日々を過ごしていた。元々は長州で名うての侍だったが、親が残した借金から逃げるために流行りの脱藩浪人となった今は、己の鬼神のような剣の強さを持て余し、大義も夢もなく無為に日々を過ごしている。一途なおとよの想いに気付きながらも、頑なに孤独であろうとする多十郎。その頃、新撰組の勢いに押されている京都見廻組は面目を保つため、取り締まりを強めていた。ちょっとした喧嘩から恨みを抱いていた岡っ引きの密告により、多十郎の存在を見廻組に知られてしまう。京都を不穏な空気が覆う中、勤皇を胸に腹違いの弟・数馬がやってくる。故郷へ帰るよう説得する多十郎と、自堕落に生きる兄を責める数馬。そこへ見廻組が急襲し、数馬は目を負傷する。おとよに数馬を託し、二人が無事に京を離れるまで囮として町中を逃げ回り、追う役人を斬って斬って斬りまくる!多十郎にとって人生最初で最後の、命を懸けた戦いが始まった…!
清の皇帝・乾隆帝に嫁ぎ、類まれな美貌をもつ皇后ウラナラ。しかし夫からの寵愛を受けられないウラナラは孤独感を募らせていた。そんなとき、彼女の前にフランス人修道士のアティレが現れる。宮廷画家として名を上げていた彼は、ウラナラの肖像画を描くことになる。夫と見つめあうことも叶わなかったウラナラは、毎日美しく着飾ってアティレの前に立ち、見つめられることで美しさを増していく。やがて二人の間に芽生えてはならない感情が生まれる......。
アイスランドの田舎町に住むハットラは、セミプ口合唱団の講師。しかし、彼女は周囲に知られざる、もうーつの顔を持っていた。謎の環境活動家”山女”、として、密かにアルミニウム工場に対して、孤独な闘いを繰り広げていたのだ。そんなある日、彼女の元に予期せぬ知らせが届く。長年の願いだった養子を迎える申請がついに受け入れられたのだ。母親になるという夢の実現のため、ハットラはアルミニウム工場との決着をつけるべく、最終決戦の準備に取り掛かるのだが…。
太陽系をはるかに超え宇宙を突き進む一隻の宇宙船「7」。その船内でモンテ(ロバート・パティンソン)は生まれたばかりの娘ウィローと暮らしている。宇宙船の9人の乗組員は、全員が死刑や終身刑の判決を受けた重犯罪者たち。モンテたちは刑の免除と引き換えに、美しき科学者・ディブス医師(ジュリエット・ビノシュ)が指揮する“人間の性”にまつわる秘密の実験に参加したのだった。しかし、地球を離れて3年以上が経ち、究極の密室で終わり無き旅を続ける彼らの精神は、もはや限界に達しようとしていた――。
主人公のタカコは道行く誰もが振り返る美女。WEBデザイナーという仕事にも恵まれ、愚痴を聞いてくれるケイコという親友もいる。しかし、長くつきあってから相手が結婚していることが発覚するという恋愛が3回も続き、気づけば32歳になっていた。不毛な恋愛に疲れ果てたタカコの口から「死にたい……」という言葉がこぼれ出たその夜、タカコは結婚を決意し、婚活サイトに登録する。マッチングサイトで出会った本気で婚活に励む非モテ系の園木とデートを重ねながら、シングルズバーで知り合った結婚願望のないバツイチ・イケメン歯科医の矢田部に惹かれていくタカコ。実は自身の結婚生活に悩んでいたケイコは、タカコが結婚後についてまったく考えていないことに苛立ち始め、2人はとうとう本音を激しくぶつけあう大げんかをしてしまう。
誰もが認める「絶世のブス」であるため、自らの結婚を諦め、ウェディングプランナーとして働く香澄(ガンバレルーヤよしこ)は、イケメン上司・久世(速水もこみち)から突然プロポーズされる。しかし久世は、自称“意識の高いB専”で香澄のことを「ドブス」と好意を持って言い放つ。断じて事態を受け入れられない香澄は、久世を無視し仕事に没頭するが、トラブル勃発。おまけに一緒に結婚式を彩るフラワーコーディネーター・武内(大野拓朗)にも好意をよせられてしまう…。「絶世のブス」である自分を心から「かわいい」と言ってくれる運命の相手はどちらなのか?三角関係が織り成す、ブスに素敵なウェディングプランナーの恋の物語。
突然目の前から消えた恋人・ゆりの死から100日後、彼女との想い出の品々を胸に、失意のどん底からマジシャンになることを決意した青年・涼。“自分と生き写しの人間”の存在に気付いた彼は、生前「私たちはまた会える」、「流氷が見たい」と言っていた、ゆりの言葉に導かれるように、北海道へ向かう。そこで偶然出会った、亜矢と名乗る、ゆりと瓜二つの女性。彼女もまた、2年前に起こった事故以来、行方不明になっている涼に瓜二つの天才マジシャン・隆との再会を待ち望んでいた――。
恋人に連帯保証人にされて800万円の借金を背負った女の子(後藤郁)が、借金取りの勧めで大阪・北新地の高級キャバクラで水城ノアとして働くことに。ノアは天真爛漫(らんまん)なキャラクターで、徐々に人気を得ていく。ノアは男を幸福にするミューズだといううわさがインターネットで広まり、人気はますます上がる。一方そんなノアをナンバーワンキャバ嬢の東条響(SORA)は疎ましく思い、ノアを追い詰めようとする。そんな中、ノアと響の誕生日が1日しか違わないことが判明し、同じ日に2人の誕生日イベントを開催することになる。その日、その夜こそ、新地が最も燃え上がる時となる。
大手ファミレスチェーンの店長として働いている45歳の童貞男・山川則夫(宮川大輔)は、気が弱く、お人好しが故に、バイト連中からはバカにされ、客には頭を下げる毎日だ。生まれてこの方、女性経験すらない山川にとって、人生の楽しみはアイドルとゲーム。そして憧れの気持ちを抱きながら日課のようにAV女優・恩田リナ(桜井ユキ)のビデオを観ることであった。ある日のこと、則夫の部屋に、バスローブ姿の女性が逃げ込んでくる。「ごめんなさい、ちょっとだけ隠れさせて」と言った女性の顔を見て、則夫は驚愕する。なんと、目の前の女性はあの大好きな恩田リナだったのだ。
イケメンだけどヘンクツなフランク(キアヌ・リーブス)。美人なのにドクゼツが止まらないリンジー(ウィノナ・ライダー)。気がつけば、“おひとり様”記録更新中のふたりが、豪華でロマンチックなリゾート婚に招待された。楽しいはずのお祝いの旅だが、ふたりにとっては悪夢だった。花婿は、フランクと絶縁中の異父兄弟で、リンジーを捨てた元婚約者だった。出会った瞬間から、互いに感じの悪さを感じたふたりだったが、飛行機もディナーの席も、ホテルの部屋まで隣に! 口を開けば意見は対立、バトルを繰り広げるふたりだったが、思いがけないときめきが舞い降りる。果たして、まわり道を続けるふたりの恋の終着点は―――?
大正末期、関東大震災直後の日本。軍部が権力を強め、人々は貧困と出口の見えない閉塞感にあえいでいた。ある日、東京近郊に女相撲一座「玉岩興行」がやって来る。力自慢の女力士たちの他、元遊女の十勝川(韓英恵)など、ワケあり娘ばかりが集まっていた。新人力士の花菊(木竜麻生)もまた、貧しい農家の嫁であったが、夫の暴力に耐えかねて家出し、一座に加わっていたのだ。「強くなりたい。自分の力で生きてみたい」と願う花菊は、仲間と共に厳しい稽古を重ね、いよいよ興行の日を迎える。観戦席には、「格差のない平等な社会」を標榜するアナキスト・グループ「ギロチン社」の中心メンバーの中濱鐵(東出昌大)と古田大次郎(寛 一 郎)がおり、女力士たちの戦いぶりに魅せられて、彼女たちと行動を共にするようになる。「差別のない世界で自由に生きたい」――その純粋な願いは、性別や年齢を越えて、彼らを強く結びつけていく。次第に中濱と十勝川、古田と花菊は惹かれあっていくが、厳しい現実が容赦なく彼らの前に立ちはだかる。
仲間とともに犯罪を繰り返す強盗団のドライバー、ジノ。その圧倒的なスピードと怖いもの知らずのドライブテクニックは仲間からも厚い信頼を受けていた。ある日、彼は商売相手を探すため上流階級たちが集まるレース場へと足を運び、女性レーサーのビビと出会う。すぐに恋に落ちた2人は仲間からも祝福され順調だったが、ジノは自分が犯罪者だと知らないビビのため、犯罪から足を洗いたいと思い始めるのだった。しかし、最後のヤマだと決意していた銀行強盗で仲間の一人が爆弾で負傷。一団はアジトから動けず足止めされてしまう。自分を信じて待つビビのために、何としても彼女のもとに帰ろうと誓うジノ。しかし、強盗団を追う警察特殊部隊の影は、徐々に彼の近くにまで迫っていた…。
ロンドンで高校教師をしているサラ。顔もスタイルもいたってフツーのサラは、絶賛恋人募集中。ある日、サラの祖母が亡くなり、飼っていたパグ犬のパトリックを相続することに。ペットを飼ったことがないサラは、パトリックに翻弄されっぱなしの毎日にテンテコマイ。しかし、それと同時にパトリックのおかげで(!?)恋が急展開する…!?
世界を舞台に活躍する写真家の大山光(GACKT)は、よく引き締まった身体、優しい面影をもつ美しい男である。東京での華やかな暮らしに不在感を感じていた中、ある日、救いを求めて沖縄を訪れる。そこで、澄み切ったイノー(サンゴ礁の浅瀬)から出現した美しい姿態の美少女、石垣真海と出逢い、すぐにいなくなってしまった彼女を探し歩く。大山は、「カーラヌカン」という不思議な祈りの声に誘われ「ニライカナイ海の火祭り」で、真海を見つける。そして、三日月の夜に”写真を撮らせて欲しい”と説得し、八重山地方を背景に、真海を撮影していた。突然、強い太陽光線が大山を突き刺し、目の前が真っ白になる。気がつくと、真海が忽然と消えてしまっていた。美少女はまるで光に吸い込まれるように消えてしまったのだ。大山は琉球から綿々と続く自然信仰の力に押し流されて、訳のわからないまま、八重山の奥深くで消えた少女を探し続けてしまう…。
世界的に著名なピアニストであるジョンは、妻との冷え切った夫婦生活を清算し、若き恋人ソフィアと休暇を過ごすべく南仏プロヴァンスを訪れる。暖かな陽光の下、彼女の美貌と美しい体躯、そして情熱的なセックスに溺れながら、ジョンはかつてプロヴァンスで運命的な出会いを果たし、ひと目で恋に落ちやがて愛し合った女性の面影をソフィアに重ねていく。しかし、歴史学者だという若者が現れ、二人の関係は揺らいでいくことに…。
母親と離れて暮らす女子高生の千代里(山田愛奈)の元に、地元の新潟で小料理屋を切り盛りしている母親・麗子(高橋由美子)が突如失踪したと連絡が入る。地元に帰った千代里は残された料理人であるアサダ(和田聰宏)と母の代わりに一緒に働くことになる。母との確執によって閉ざされていた千代里の心は、アサダや店にやってくる客との交流から少しずつ開かれていく。同時にアサダの人柄と彼の作る料理に惹かれていくのは自然のことだった。しかし、そこに突然、母が帰ってきて―――。
天真爛漫で自由奔放な日本人女性ライカとモスクワで女優を目指すロシア人女性ユーリャはルームメイトとして同じ屋根の下で暮らしている。二人はお互いの《心も体》も愛し合う、友情を越えたもので固く結ばれていた。しかし、1人の男性の出現でその関係は微妙なズレを生み出し始めた…。
パリ出身のヴィルジニーは、ロンドンの夜を生きる高級コールガール。金持ちを相手に稼いでは派手に遊ぶが、どこか儚げで孤独が見え隠れする。ある日、仕事の後のいつものディスコで、ルパートと名乗る影のある謎めいた若い男に声を掛けられ、家まで送ってもらう。その日を境にルパートが彼女の前に出没するようになる。最初は関心がなかったヴィルジニーだが、やがてルパートに自分と似たものを感じ、徐々に惹かれていく自分に気付く。
台北市内のガランとしたマンションの空き家を訪れる男女二人。女は、ステレオをあそこに、テレビはここに、と夢を膨らませている。男は気のない様子でバッティングの素振りのフォームをしながら「内装に金がかかりそうだ」、「わたし、今度昇進するから大丈夫」。女はアジン。不動産ディベロッパーで働くキャリアウーマンだ。男はアリョン。少年時代はリトルリーグのエースとして将来を嘱望されていたが、いまは家業を継ぎ、廸化街で布地問屋を営んでいる。二人は幼なじみ。過去にはそれぞれいろいろとあったようだが、なんとなく付き合いが続いている。順調に思えたアジンの人生だったが、突然勤めていた会社が買収され解雇されてしまう。居場所を見失ったアジンは、アリョンの義理の兄を頼ってアメリカに移住し新たな生活を築こうと、アリョンに提案する。しかしアリョンにはなかなか踏ん切りがつけられない。ここには少年野球の仲間もいるし家業もある。一度は決心して資金を作るため家も売るが、昔気質のアジンの父親が事業に失敗するとその肩代りに奔走することになる。すきま風が吹き始める二人の間に、ある過去の出来事が重なり、そしてやがて思いもよらない結末が訪れる……。
主人公の高宮利一は、東京での過酷な仕事を辞め、故郷の新潟で長距離深夜バスの運転士として働く中年の男。ある夜、利一がいつもの東京発─新潟行のバスを発車させようとしたその時、滑り込むように乗車してきたのが、十六年前に離婚した妻・美雪だった。突然の、思いがけない再会。
ある夜、ロサンゼルス上空に、耳をつんざく謎の音と、緑色のまばゆい光が発生する。その現象は世界中で確認されており、政府は警戒を促したが解明には至らず、人々は混乱に陥っていた。音の収集が趣味のロレインは、かつて所属していた未解明事象研究会からの依頼で、その現象の調査を手伝うことに。そして、仲間と共に訪れたインディアナ州で、異常な音を検知するのだった…。その時、彼らの前に巨大なUFOが出現!さらに、世界中で同型の飛行物体が出現し、街を破壊していくのだった。果たして彼らは生き延びることができるのか…。地球外生命体の目的は一体何なのか…。地球の命運をかけた、空と地上の戦いが始まる!
アメリカ、ワシントン。高校生のジャックはある日、バイト先の店主の家に代々伝わるという古代の壺を譲り受ける。しかしその夜、部屋に置いた壺の中から突然、戦士のような服装の男が出現!驚くジャックに、男は真剣な表情で頼み込んだ。「蛮族の王にさらわれた姫を、一緒に救い出してくれ」と。何が起きているのか理解できないまま、男と共に壺の中に入るジャック。するとそこには見たことのない空間が広がり、気付いた時には古代の中国へとタイムスリップしていたのだった!眼の前には、蛮族の侵略で崩壊寸前の帝国と、今にも襲いかかろうと待ち構える大量の敵軍兵たち。なぜか帝国の運命を背負わされてしまったジャックは、仲間の騎士たちと共に、無事に姫を救い出すことができるのか!?
少年ジュリアンは夏の別荘で出会った従姉妹のジュリアに恋をする。しかしジュリアはそっけない。開放感に満ち溢れた真夏の避暑地ー抑えきれないジュリアンの性の欲求は、別荘の使用人マチルドらによって満たされていく。 一方、ジュリアも次第にジュリアンの事が気になっていく…。思春期の揺れ動く性を、大胆に美しく描いた幻の問題作。