温泉に行く途中迷い込んだ金田一はじめ、七瀬美雪、剣持警部の三人。迷い込んだのは廃墟の村、舞蘭村。この村に残る吸血鬼伝説になぞらえられた殺人事件が起こる!!美雪にも迫る吸血鬼の魔の手。はじめは事件を解決することができるのか!?
あのオペラ座館で、三度事件が起こる!オペラ座館が取り壊される事になり、ゆかりのある人たちが最後の公演に招待される。招待された金田一一、七瀬美雪、剣持警部の三人はまたもや事件に巻き込まれる。「今宵、オペラ座館最後の夜。ふたつの死体で華々しきフィナーレを飾ろう」ファントムからの不気味な予告状が届くのだった・・・。
金田一一(はじめ)は不動高校に通う高校生。いつもはひょうきんで少しぐうたらな少年だが、ひとたび事件が起こると大人顔負けの鋭い洞察力を発揮し、快刀乱麻を断つがごとく謎を解いてゆく。実は彼は名探偵・金田一耕助の孫なのだ。次から次へと起こる惨劇、迫り来る死の恐怖、そして暴かれる過去の悲劇…しっかり者の幼なじみ・七瀬美雪を良きパートナーに、彼は今日も不可解で恐ろしい事件に立ち向かってゆく。警視庁捜査一課の警部・剣持勇、本庁きってのエリート警視・明智健悟、天才的な犯罪者・地獄の傀儡師など、一と美雪の他にも個性的な人物が数多く登場する。どんな謎でも解き明かし、必ず真犯人を暴き出してみせる。じっちゃんの名にかけて!
経営に行き詰まっている聖正病院。“死神病院”と噂されているこの病院では、3年前、医療ミスで患者を死なせた医師が自殺していた。そして3年後の今、外科部長が何者かによって殺害されてしまった。食べ過ぎで担ぎ込まれていたはじめが、消化不良に苦しみながら事件の解決に乗り出すことになる。はじめの鋭い目は、病院を経営する聖正一族の不審な挙動を見逃さなかった。殺人現場に落ちていた赤いリボンのついた鈴を目にした途端、彼らの表情が凍りついたのだ。その晩、どこからともなく鈴の音が聞こえてくる。音を追ったはじめは、黒マントをはおった不気味な人影を目撃。直後に看護婦長までも殺されてしまう。医療ミスで死んだ患者にまつわる赤い鈴、鈴を鳴らして死神が現れるという病院の噂…はじめは思わぬところからヒントを得て、事件のトリックを暴き出す!