「EXILE」の弟分となるダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の白濱亜嵐が1人2役で映画初主演を務めたSF青春ラブストーリー。自分がクローン人間で、残された命がわずかであることを知ってしまった高校生リョウタと、そのオリジナルの涼太が出会ったことから、それぞれが自分を見つめなおしていく姿を描く。
[BLUE BIRD]兄弟のケンジとジュンは何をするにも一緒だ。だが、ジュンが突然頭に激痛を訴え倒れてしまう。病状を告げる医師の言葉を受け入れられないケンジは、顔面包帯だらけで横たわるジュンを連れて逃げ出した。ところが、包帯の男は人違い。病院に戻ると、悲しそうな医師と看護師たちがケンジを待っていた。 [言えない二人]大学生のあゆむは友人からのお願いに困っていた。友人の彼女・柊子にあゆむの口から別れたがっていると伝えてほしいという。柊子が彼のプレゼントを買いに行くのに一日中付き合うが、一途な様子を見てあゆむは話を切り出せず、己の気持ちを隠したままでいた。 [水のない海]宅配サービス員ユキオの唯一の話し相手は人工知能音声アシスタントのOSだ。ある日配達に訪れると、ジェニと男が言い争っていた。その後、また彼女から依頼が入る。言葉が通じないジェニに気圧され部屋に呼ばれたユキオは、彼女の描いた未完成の絵に心を奪われる。OSはジェニの辛い過去をユキオに教えるが、ユキオは彼女に関わろうとしない。OSはユキオのため、ジェニに関わるナビを開始する。 [怪談 満月蛤坂]料亭の料理人・良介は、ある夜蛤坂で見知らぬ女と出会い一夜を共にしたあと、体に奇妙な変化が訪れた。魚の臭いが急にきつく感じ厨房の仕事ができない。三週間後、良介の腹は妊婦のように膨れ上がる。困り果てた良介は蛤坂であの女を待つが、現れた女の腹もはち切れんばかりに膨れていた。料亭の女将は、その女は200年前料亭にいた、仲居の幽霊だと良介に告げる。 [COYOTE]晴人はシカゴから突然日本に帰国する。恋人のハナは驚くが、二人の仲は良好だ。そんな中、新型コロナによる異変は起こった。ハナの所属する劇団の公演は中止になり、二人の愛犬が野生のコヨーテに殺されてしまう。一方、幼馴染夫婦の家を訪ね、彼らとバカ騒ぎをする晴人に傷心のハナから電話がかかってくるが、彼女の様子に気が付けずにいた。 [真夜中のひとりたち]バス停で佇む青木のそばに、女性が引き出物を置いて立ち去った。その女性・里実は想い続けていた初恋の人の結婚式に出席した後だった。追いかけてきた青木が誰かに贈るはずだった婚約指輪を持っているのに気が付いた里実。青木もまた想い人の式の帰りだった。共に、愛しい人を失った者同士である青木と里実は、深夜の東京を彷徨い続ける。
<ファンキー>2041年、東京の片隅に謎のファンキー集団が現れる。彼らは突然ダンスを始めた。しかし、リーダーの男だけは踊ろうとせずに塞ぎ込んでいる。彼には子どもの頃から「亡くなった母親に会いたい」という願いがあった。母親の30回目の命日、ファンキーな仲間たちが純司のために行動を始めた時、奇跡が起こる。<アエイオウ>次なる世界大戦の予兆が世界を覆っている。若き自衛隊員ひかるは、特命任務に選抜される。開戦を阻止すべく、最果ての地へと赴く。その鍵を握る聖地にある見張り台に立つひかる。脳裏にかつての恋人の姿が蘇る。ある日、ひかるの前に老婆が現れる。老婆の紡ぐ言葉から、ひかるに打ち寄せる真実とは何か。<幻光の果て>漁師のヨシヤは花田を雇い、共に働くことになる。ある日ヨシヤは突然、サメを目撃したと船を走らせる。不審に思った花田は「本当にいたのか?」と問うが、ヨシヤは取り付く島も無い。数日後、漁師仲間のカオルがクジラを見に行こうと二人を誘うのだが、その最中にもヨシヤはサメを目撃する。戸惑う花田とカオルをよそに彼は魚影を追い続けた。<Kuu>深い谷。激しく流れる川。何かから逃げる様に彷徨うアン。ボロボロのアンは対岸に人を見つけ、助けを求めようと思うが「自分とは違う人々」ではないかと感じる。対岸にいたハナとテンは、アンが「自分達とは違う人々」なのか、身体を使って対話を試みる。3人は、全身全霊で相手の存在を理解し認めようと対話を続ける。<Our Birthday>奏は、同じ誕生日の梨香と出会い惹かれ合う。誕生日に婚約するが、梨香は突然離れてしまう。梨香を失った喪失感から心を閉ざしてしまった奏。翌年の誕生日、一人帰宅した奏は、真っ暗なはずの部屋でキャンドルに照らされた梨香の姿を見つけた。二人の誕生日に永遠の愛を誓う奏だが…<カナリア>巌は、牛舎でいつもどおり牛の世話を始める。そこへ遅れてやってくる亮。「無理して来なくていい」と声をかけるが、亮は返事もせず黙々と作業を手伝う。作業後、別棟の牛の大きな鳴き声が響く。気になり足を運ぶと、そこには雌牛を見つめている楓の姿が。亮は声をかけようとするが諦める。その後、巌と衝突してしまった亮。感情のはけ口を見つけられず、閑散とした街をひとり彷徨う。再び牧場に戻り、ハンマーを手にして向かった先は、楓が見つめていた雌牛の前だった…。
告白して気まずくなるくらいなら友達のままでいい。学校中の女子はもちろん、男子からも憧れの存在である桐谷蓮に想いを寄せる桜木莉乃は、そう思っていた。ところがある日、蓮の方から打ち明けられ、誰もがうらやむ両想いの日々が始まる。2人で過ごす時間が何よりも大切なものに変わる頃、「10万分の1」の確率でしか起こらない、ある運命が降りかかる。