ニューヨーク社交界の花、政治家一族の娘エイブリーは、周囲の期待とは裏腹にファッションデザイナーの夢を胸に秘めていた。フランス人デザイナーであるリゼットがアシスタントを募集していると知り、彼女のモデルでもあるオリバーに口利きしてもらおうと考える。一方、代々続く船舶会社の跡取りであるオリバーは、現CEOの父親から1ヵ月後の役員会までに周囲に認められるべく、イメージアップを図るように言われていた。そこで、エイブリーにリゼットを紹介するのと引き換えに、良家の子女であるエイブリーに恋人のフリを頼むのだった。その後、エイブリーは幸運にもリゼットのアシスタント候補に選ばれ、さらには母の命令で上院議員候補の事務所で手伝いをしながら、オリバーの恋人としてパパラッチに追われる日々を送るのだが…。
小説家志望で今は女性向けインターネット・サイトでさほど人気のない記事を書いている契約記者のウィニーは、会社に内緒でさまざまな男たちとデートしてはその報告を恋愛ブログで配信し続けていた。一方、スポーツ・エージェントの次期社長候補ながら女にだらしないのが災いしているホールデンは、期待の野球選手との契約を取る手段の条件として、本気の恋人を見つけるよう社長に厳命された。かくして2人は出会い、初デートに至るものの、そこで早くもケンカ勃発。しかし、ウィニーがその顛末をブログに書いたところ、何とバズってトレンド入り。それを知ったウィニーの上司に、ブログをサイトのコラム連載とし、最後にホールデンをふるよう指示されるのだが…。
シカゴのクラシカルなアパートに住むポピーは、トップインフルエンサー・イングリッドのPR担当。シェフのジョーとの結婚も控え、式場選びなどで慌ただしく過ごしていた。ある日、彼女はアパートの内見に来た男性と、エレベーター内に閉じ込められるハプニングに見舞われる。しかし故障は日常のあるあるだと動じることのないポピーは、閉所恐怖症だという男性を落ち着かせ事なきを得た。その後、広告代理店との会食に出席したポピー。すると紹介された代理店の役員が、今朝出会った男性マイロだったことに驚く。一方、独身者を嫌うアパートのオーナーから賃貸契約を拒否されたマイロは、どうしてもこのアパートに住みたい一心で、ポピーに2週間だけ婚約者のフリをしてほしいと懇願。わがままなイングリッドとの仕事に嫌気が差していたポピーは、マイロの会社への引き抜きを条件に、偽装婚約者として過ごすことになるのだが…。
“恋人の彗星”と呼ばれる星の存在を信じるハイディは天文学の教授。彗星の存在を証明して大学に天文台を建設しようと夢見る彼女は、親友のオリビアに勧められても、恋より仕事一筋だった。そんなある日、歴史学の教授オーガストが赴任してくる。2人で入学希望の高校生相手の春季講習を担当することになり、ハイディは彼に“恋人の彗星”の存在を証明しようとしていることを話す。教授というよりも遺跡発掘が好きなオーガストは、偶然にも彗星の存在を明かす可能性のある隕石のかけらを持っていた。オーガストと共に彗星の存在を証明して、ハイディは天文台の建設、オーガストは歴史的に証明することでニューヨークの博物館で働くことを目指すことになるが…。