寄宿学校では学期末の数日を、女生徒達がもどかしく過ごしていた。その中にビリティス(パティ・ダーバンヴィル)という美しき少女もいる。そして、夏休み。彼女は、父の女友達の娘メリサ(モナ・クリステンセン)とその夫ピエール(ジル・コーレル)の住む南フランスはプロバンス地方で、その夏を過ごすことになった。サントロペ近くの高台にあるメリサの家は、牧場のある12世紀風の豪邸。そしてピエールは馬の調教師。だがビリティスは生理的に彼を好きになれない。それにくらべメリサの高貴なエレガントな美しさ。ビリティスはうっとりとした。だが、反面、メリサとピエールの夜は、サド的な夫と妻いう異常な関係。ある日、メリサとビリティスは海へ行く。そして、そこでビリティスは好意を寄せていた写真家ルカに再会。彼はアルバイトに海辺で写真店を開いていた。ルカの事も気になるビリティスだが、大人の女性であるメリサの美しさに惹かれていく・・・。
1942年、第二次大戦中の中立国スイスの首都ベルン。フランス大使館主催の豪華絢爛なパーティーで、ひとり遠くを見つめる外交官ジュリアン・ロシェル。シャンパンの泡沫に誘われて、ある女のことを思い出す。かつて、狂ったように愛した女のことを──。ダニエル・シュミット監督作の日本での初劇場公開作として脚光を浴び、その後の『ラ・パロマ』(74)公開等に連なる熱狂的なシュミット・ブームの口火を切ったのが、この『ヘカテ』です。ひとたびその優美な肌触りに触れたら、独占したくなるシュミットの世界。その秘密の扉を開いた名作が完全修復され、流麗な姿でスクリーンに伻ります。外交官であり、亡命先のスイスでココ・シャネルの伝記も執筆した、戦間期の文壇の寵児ポール・モランの小説「ヘカテの犬たち」を下敷きに、ギリシャ神話の異形の女神ヘカテの物語を翻案、「恋」という人類最大の病にして謎(ミステリー)の極限を軽やかに描き切り、永遠のきらめきを放つ至高のメロドラマに仕立てあげました。
ムエタイの殿堂<ルークバーンヤイ・ジム>に外国人が入門することはほぼ不可能といわれた。しかしフランス人のジダは執念で入門し苦難の末、タイのボクシング界に旋風を巻き起こす。果たしてサクセスストーリーは成立するのか。劇中では、実際にフランス・ボクシング界の英雄、ジダが映画の中でも本人役を演じ“本物”“作り物でないアクション”をキーワードに壮絶なアクションが見どころ。