高校3年生の童貞3人組・比留間(柄本時生)、峯(遠藤雄弥)、安藤(草野イニ)は、虚しい気持ちを抱え無為な毎日を過ごしていた。友野(三輪子)とヤリたいと思っている比留間は、ある日、友野と担任教師の吉田(田口トモロヲ)がラブホテルから出てきたり、保健室でいちゃついていたりするところを見てしまう。苛立ちを爆発させた比留間は、吉田を殴る。授業をさぼっていた峯は、同級生のちづ(安藤サクラ)が生理による貧血で倒れているところを助ける。ちづは金魚屋を営む父(ダンカン)と二人暮らしで、生理のことも何も知らないし、セックスに関する知識は間違いだらけだった。セックスが見たいと峯にせがむちづと、ポルノ映画を見に行く峯。峯は結局、セックスしてみようと明るく言うちづに押し切られる形でヤッてしまう。経験のない同士のセックスは頼りなくてぎこちなかったものの、二人とも初々しいくらいにお互いを抱きしめていた。安藤は、子守りのバイト先である酒屋で偶然出会った巨乳の秋恵(水崎綾女)に告白される。自分が巨乳であることに小さい頃からコンプレックスを持っていた秋恵。安藤は秋恵のためにダイエットしようとするが、秋恵は、安心するからとそのままでいることを望む。ラブラブな二人だが、秋恵は比留間たちと同じように太っている安藤の胸を揉む。おかげで安藤の胸は赤く腫れ上がってしまう。比留間は友野に相手にされないでいたが、吉田との関係を引き合いに出し誘う。そして吉田との関係が親にもばれて自暴自棄になった友野は、比留間の脅しを受け入れる。海辺のホテルに行こうとするもお金がなく入れず、友野はピクニックにでも来たみたいに波打ち際で無邪気にはしゃぎ、比留間は萎えたままだった。今日絶対にやるんだと自らを鼓舞する比留間は……。
携帯を持たない。合コンにも行かない。他人には干渉しない。アパレル会社で事務の仕事をしながら、静かで規則的な毎日を送る独身OLのヒロコ(渡辺真起子)には誰にも言えない秘密があった。彼女は家に帰ると、顔も手も足も無い“トルソ”と呼ばれる男性型の人形を、心と体の拠り所にしていたのだ。ところがある日、ヒロコとは正反対の性格を持つ奔放な妹ミナ(安藤サクラ)が家に押し掛けてきたことで、彼女が守ってきた日常は揺らぎ始めてしまう。傷つくことを恐れて他人との繋がりを頑なに避けてきたヒロコと、夢を抱いて上京してきたが仕事も恋愛も上手くいかないミナが始めた共同生活。短い夏が終わりを告げるとき、ふたりが歩き出した新しい人生とは…。
美しい海に囲まれた沖縄の慶良間諸島。小学生のうみは、耳が良すぎるために周囲の音に過敏で、他人ともうまくコミュニケーションがとれずにすっかり心を閉ざしてしまっていた。ある日、ヴァイオリニストの祐子がコンサートのために東京から島にやってくる。それまで少しの音のズレでも不快に感じてしまい、吹奏楽部の生徒とたびたび衝突していたうみ。祐子との交流が、そんな彼女の心に少しずつ変化をもたらしていく。
冥土の土産におじいちゃんと寝てあげてくれない?」 ある日、ヘルパーのサワは派遣先の家族から驚きの依頼を受ける。その当日に事件に巻き込まれ、気がつけば「家ナシ・金ナシ・仕事ナシ」。人生崖っぷちに立たされたサワは、ワケありじいちゃんを見つけては、おしかけヘルパーをして生き抜くことに……。老いは誰にでも等しく訪れる。高齢化社会へと突入し、身近な人や自分自身の老いに戸惑いながら生きている私たちに「死ぬまで人間は懸命に生き抜くんだ!」と叫ぶサワの姿が、”生きること””人生をまっとうすること”の本当の意味を教えてくれる。
同居している男に言われるままに身も心も搾り取られる生活に甘んじている今日子(安藤サクラ)と、母親を助けるために事件を起こしてしまった修一(柄本佑)。物語の中でふたりが言葉をかわすことは、ない。それぞれの理由で故郷に戻れなくなってしまった彼らは、過去を清算しながら生きることを誓った東京で懸命に日々を生きていた。そんなある日、二人の日常を揺さぶる出来事が起きる。今日子と修一は予期せぬ運命の糸に操られながら、どうやって“明日”を見つめていくのだろうか―。
少女は夢に生き、青年は夢を捨てて生きてきた――オペラ歌手を夢見、名門女子高の合唱部でソロを歌う岩田真理子(安藤サクラ)は、ふとしたきっかけで一人の青年(佐々木崇雄)に出会う。大事な楽譜をなくされた真理子は、その償いとして青年に学校帰りのボディガードになってほしいと頼む。次第に親密になっていく二人だったが、青年はいつまでたっても自分の名前を明らかにしない。在日朝鮮人三世、趙聖文(チョ・ソンムン)が彼の名だった。そんななか、真理子は合唱部のソロを降ろされ自暴自棄に。一方、聖文は悪事に手を染めるようになる。互いに惹かれ合いながらも溝が深くなっていく二人・・・・・・。
幼い頃に母を亡くし、神父の父テツと二人暮しのユウ。理想の女性“マリア”に巡り合うことを夢見ながら、平和な日々を送っていた。しかしテツが妖艶な女サオリに溺れてから生活は一変。やがてサオリがテツのもとを去ると、テツはユウに毎日「懺悔」を強要するようになる。父との繋がりを保つために盗撮という罪作りに没入していくユウ。そんな彼はある日、罰ゲームで女装している最中に、ついに理想の女性ヨーコと合うが……。
70年代、帰国事業により北朝鮮へ渡った兄と生まれたときから自由に生きてきた妹、そして兄をかの地に送った両親。その兄が病気治療のため一時帰国をする。25年ぶりの日本での再会を喜ぶ一家。ところが、治療も終わっていないにも関わらず、兄は突然の帰国命令を受ける。その時に家族が下した決断とは……。