社会の多様化やデジタル化で、本をめぐる世界は大きく変わってしまった。書店は、本は、未来に生き残るのだろうか…いや、本の魅力は絶対になくならない。本を愛する人たちのそんな思いに応えてくれるのが、本作『ブックセラーズ』だ。世界最大規模のNYブックフェアの裏側から、業界で名を知られたブックディーラー、書店主、コレクターから伝説の人物まで、登場する人々の本への愛情、ユニークなキャラクターには誰もが心惹かれずにはいられない。インタビューに登場するNY派の錚々たる作家たちや、ビル・ゲイツによって史上最高額で競り落とされたダ・ヴィンチのレスター手稿やボルヘスの手稿、「不思議の国のアリス」のオリジナル原稿など希少本が多数紹介されるのもたまらない魅力だ。本を愛するすべての人に届けたい一級品のドキュメンタリーである。
友人ジャックを救うため殺人を犯し、過失致死罪で13年間服役したAJ。その間、ジャックはAJの恋人だったクレアと結婚、一人娘ペッパーの父親になっていた。今の自分があるのはAJのお陰だと、ジャックは手紙を書き続け、差し入れなどをして支えてきた。出所後も車を手配し、自宅に泊まらせるなど献身的にサポート。だがAJは、ジャックと彼の父ビックのタバコ密輸ビジネスには関わらないと、意思を固めていた。それでもジャックはAJを引き込もうと、ビックへの支払いが滞っていたシルベスターとの待ち合わせ場所へ一緒に向かう。そこであろうことか、酒に酔ったジャックは誤ってシルベスターに発砲し、殺人を犯してしまい…。