彩香(伊東ちなみ)は失業中の夫の為、結婚前に経験のあったエステシャンのお仕事を再び始めた。そのお店は歌手、俳優、タレント、成功者のみのVIP専用と噂されている高級エステサロン。好感度抜群の有名なTV司会者は普段の顔とは違うドスケベオヤジ。売れっ子芸人は、彩香を執拗にくどいてくる・・・。ある日、大物俳優からの紹介で、誰もが知る人気アイドルの田島愛子が来店した。彼女はTVで観る元気な姿ではなく疲れ果てていた。彼女の苦悩に同情した彩香は、夫のいる自宅に愛子を連れてきてしまう・・・。
東京郊外で倉庫作業で働きながらただ漠然と日々を過ごす真司。唯一の趣味は本を読むことでよくノートに自分の気持ちを書いている。そんな真司だが過去に一度だけ原田茉耶という女性と付き合っていた。彼女とはうまくいっていたのだがある日突然別れ話を真司の方から切り出してしまう。真司は茉耶に言えない過去をもっていた。児童養護施設で育った真司はその時の経験で強烈な劣等感を感じていた。別れ話の数日後二人は台北に来ていた。事前に予約していた台北旅行。茉耶は複雑な気持ちだったが真司に半ば強引に説得され行くことにした。楽しさと悲しみが入り混じった旅行をする二人。茉耶は不意に涙し「だって私ずっと一人なんだもん」と気持ちを吐露してしまう...
真由美(白木優子)の夫、雅史は同級生で、都議会議員として日々忙しく働いている。代議士の妻として真由美も選挙の準備を向かえていた・・・。ある日、久しぶりに高校時代の同窓会へ二人で出席した。旧友との再会を懐かしみ盛り上がり、二次会には高校時代に人気者の近藤とも合流した。近藤は頭脳明晰、運動神経バツグンだった学校一のスターで平凡だつた真由美には、眩しい存在だった。エリート銀行員だった近藤だが、今は会社を辞めてどうやら無職らしい。久しぶりの再会をきっかけに、3人の新たな関係が、始まっていく・・・。
フリーライターの雅とその友人の慎一の二人は特ダネを探しに、人里離れた民泊の宿を訪れることとなった。そんな二人の前にカズキという青年の姿をした幽霊が現れる。実はカズキは宿の管理人の田崎という男の甥っこだったのだが、田崎と喧嘩別れした事が心残りで成仏できないでいた。カズキを無事に成仏させるため霊と交信できる不思議な能力を持つ慎一と何の能力も持たないが性格だけはまっすぐで純粋な男、雅が手助けすることとなるのだったが・・・。