バーテンダー・佐々倉溜は六本木で修行後に単身フランスへ渡り、ヨーロッパのカクテルコンテストにて優勝。それ以降、彼が作るカクテルは「神のグラス」と呼ばれるようになる。パリの一流ホテルにてチーフバーテンダーを務めていた溜だったが、理由は不明ながら日本に帰国し、プライベート・バー“イーデンホール”で働き始める。バーにやってくるお客さんの様々な悩みや問題に対して、特別な一杯を提供する溜。一方、東京に開業したホテル・カーディナルでは、オーナーの来島泰三がカウンターバーに立つバーテンダーの人選に拘り、相応しいバーテンダーが見つからずカウンターバーをオープン出来ずにいる。泰三の孫・美和を含む営業企画部のメンバーはバーテンダー探しに奔走。佐々倉に出会い、彼こそが相応しいとスカウトするが、はぐらかされてばかり・・・。はたして、カーディナルのカウンターバーはオープンできるのか、溜の決断とは・・・。
休業中のパチンコホールを引き継ぐことになった新米店長・東雲ムサシ。だけどその店には、擬人化したパチスロ娘たちがいた。ムサシはハナビたちと共にパチスロホールの建て直しに奮闘するが…。ハナビ、バーサス、サンダーV…。遊技機業界を盛り上げてきた、あの名機たちによる、ザンネン系お仕事コメディ、開店!
自然現象・物理法則の再現、物質の生成を超物理的に行うための技術体系〈咒 式〉。この咒式によって、人類はかつて〈魔法〉として恐れられた力を自 在に 操ることに成功した。〈咒式〉は生活のあらゆる分野に恩恵をもたらし、跋扈し ていた〈竜〉や〈異貌のものども〉すら駆逐する勢いで、急速な発 展を遂げて いた。咒式を使い、問題解決と賞金稼ぎの生業に明け暮れる、ふたりの攻性咒式士、ガ ユスとギギナ。混沌とした国境の街、エリダナで咒式士事務所を構える 彼らに 〈竜〉を狩る仕事が舞い込むのだが、それは絡みあう陰謀と策謀の始まりだった――。
大災害後の日本に、未来を夢見るふたりの天才がいた。ひとりは天馬午太郎。もうひとりはお茶の水博志。天馬はその手で「神」を作り出すことを、お茶の水はその手で「友」を作り出すことを夢見て、日夜ロボット研究に明け暮れていた。そしてふたりの友情が生み出した1体のロボット、A106(エーテンシックス)。A106は果たして「神」となるのか「友」となるのか。若き天才コンビは、来るべき未来を垣間見る――。