幼い日。宇宙飛行士になると星空に約束を交わした兄弟、六太と日々人。そして、2025年。弟・日々人は、夢を追い、宇宙飛行士となっていた。日本人初となる、月でのミッションクルーに選ばれた日々人は世界中から注目を浴びる。一方、日本の自動車メーカーに勤める兄・六太は、上司とのケンカで頭突き、見事にクビとなり実家に強制送還…。そこへ、六太に日々人から一通のメールが届く。「二人で宇宙へ行く」。心の奥から呼び覚まされた幼い日の約束に突き動かされるように、六太は再び宇宙を目指す。星の数ほどのライバルと厳しい試験のその先に―待っとけ、宇宙!宇宙飛行士となった弟、無職の兄。約束をかなえた弟、約束を思い出す兄。約束の宙(そら)を目指す、宇宙兄弟の物語が始まる。
ロングラン公演「白鳥の湖」を終え、カレイドステージは次回作に向けて準備を進めていた。そらは「フェニックス」を演じてみたいと思い、特訓を続けていたが、納得のいく「自分のフェニックス」を見つけられずにいた。奇しくもその頃、ブロードウェイのレイラも、同じく不死鳥を演じようとしていた。周囲の賞賛とは裏腹に、不死鳥の再生の象徴―新しい自分―のイメージがつかめず、苛立つレイラ。悩んだ結果、レイラは行き先も告げずに自転車でとびだしてしまう。知らせを聞いたそら、メイ、ケンの三人はブロードウェイへ飛び、レイラを捜す旅に出る。旅の途中で出会う様々な人との触れ合いの中、レイラはこれまでの自分を振り返る。泣き虫だった自分、母の思いで、父の厳しさの理由、そして・・・そらとの出会い。向き合った過去との思い出はレイラに何をもたらすのか・・・。