二十歳になったというのに仕事もせず、ぶらぶらしている与太郎。八百屋をやっている伯父さんから、仕事始めにかぼちゃを売ってこいと天秤棒を担がされる。商売のいろはを教わるが少々おめでたい与太郎、伯父さんの言ってる意味がわからない。裏通りの長屋でみごとかぼちゃを売り切ってしまうが…
ある寺の和尚さんが、体調がすぐれず、掛かりつけの医者がやってきました。”転失気”はありますかと尋ねられた和尚は”転失気”とは何か知りません。しかし、知ったかぶりをして、無いと答えた和尚ですが、さて”転失気”とは一体何でしょうか?
信州信濃の善光寺には、額に押してもらうと現世での悪行が帳消しになるという、”お血脈の印”があり、お参りの人が耐えない。極楽に行く人ばかりで地獄は閑古鳥。そこで閻魔大王は赤鬼、青鬼と協議の末、石川五右衛門に”お血脈の印”を盗み出すように命じ、善光寺へと向かわせる。さてその首尾は…
頼まれた味噌の荷を馬に積んで三州屋とゆう酒屋に来た男、馬を道端につないで用を足している間に馬が居なくなってしまう。知り合いの虎十郎が通りがかったので馬の行方を聞くとしたたか酔っている虎十郎。”味噌つけた馬だぁ”はっはは、おらぁこの年になるまで馬の田楽は食ったことがねえ。