スペイン。エメラルド色の入江で出会った少年と傷ついた子くじら。子くじらを手当てする楽しい穏やかな日々。しかし突然、町のシーサーカスが子くじらを奪い去っていく。「ピーク、待ってろ!ぼくがきっと母さんくじらのところへ帰してあげるからね。」少年カイと子くじらの心温まる友情ドラマが始まった。童話原作を題材に環境と人間との共存、くじらと少年を通じての人間ドラマを描く。
鏡の世界で暮らす雪の女王の娘アイラ。おてんばでイタズラ好きなアイラは、湖の底に封じ込められた邪悪な氷の精を誤って解き放ってしまう。雪の女王は魔法で氷の精を止めようとするが、長くは耐えられそうにない。アイラは一人でゲルダとカイに協力を求めに行き、さらに海賊のアルフィダや遺物採集家のロランも仲間にして、永遠の冬の危機から世界を救おうとするが…。
海の世界に住む人魚姫のセレイアは15歳、海の国王マリス家の四姉妹の末娘。ある日、仲良しのウミガメ、シェルドンと航海中の船に近付き、人間の王子ルーカスを見つける。しかし、突然嵐に襲われルーカスは海に投げ出されてしまった。セレイアはルーカスを海から海岸まで引き揚げたがルーカスが目覚める前に身を隠してしまう。セレイアはますます地上への憧れとルーカスへの恋心を募らせる。セレイアは祖母、皇太后ナリッサから黒魔術を操る魔女レヴィーナの話を聞き、地上へ行けるように尾ひれと人間の足の交換をお願いしてしまう。交換条件は「1年以内にルーカス王子の愛を勝ち取らなければならず、できなければ深海にある暗闇の溝へ一生閉じ込められてしまうこと」。尾ひれと交換に声を失ったセレイアは人間の足を手に入れ、憧れ続けた陸の世界へ。人間の世界に辿り着いたセレイアはルーカスの宮殿に招かれるが、声を失い自分がルーカスを救ったことを伝えられない。そして、突如として決まったルーカスと王女ダーラとの結婚式が刻々と迫ってくる。果たしてセレイアの愛の行方は…。
騙しだまされの化かしあい。骨董ディーラーを生業とする佐保(駿河太郎)は、相棒の涼香(小芝風花)と共に、とある山あいにある蔵屋敷を訪れる。家主の留守中、老婆が一人でいたところを大阪民具研究会なる初出し屋に狙われ、亡き亭主が大事にしていた茶釜をだまし取られてしまったという。その茶釜は芦屋釜といい、元禄享保のころからの天下の名物で、本物なら価値は500万円を下らない!何も知らない老婆をだまし討ちにした、初出し屋のやりくちに激怒した佐保と涼香は、上司の菊池(赤井英和)も交えて茶釜の奪還を計画。しかし茶釜はすでに売り捌かれ、思いもかけず奪還不可能な状況に…。そこで、贋作の掛け軸を初出し屋に真筆として売りつけ、茶釜の価値以上の金額をだまし取ることを思いつく。果たして、騙しだまされの化かしあいに、佐保は勝てるのか?!
若き新聞記者のキャムは、本物の人魚姫がいるという噂を耳にし、姪のエルと共に、アメリカ南部のミシシッピにあるサーカス団を訪れる。そこで出会ったのは見世物として捕えられている本物の人魚姫エリザベスだった。エリザベスと仲良くなったふたりは、彼女がサーカス団の団長にだまされて心を奪われ、囚われの身になっていることを知る。エリザベスを何とか救い出そうとするふたりは、人魚姫にかけられた魔法と、サーカス団に隠された秘密を見つける。
3つの王国が君臨する世界。ある王国では、不妊に悩む女王が“母となること”を追い求め、国王の命と引き換えに美しい男の子を出産した。また、ある王国では、老婆が熱望する“若さと美貌”を不思議な力で取り戻し、妃の座に収まった。そして、もう一つの王国では、まだ見ぬ“大人の世界への憧れ”を抱く王女の結婚相手が決められようとしていた。しかし、3人の女たちの欲望の果てには、皮肉な運命の裏切りが待っていた・・・
越南版シンデレラ・ストーリー。その語られなかった真実とはー清い心を持つ美しい娘タムは、継母と義妹カムにいじめられ辛い日々を過ごしていた。ある時、王子の結婚相手を探すパーティーに国中の女性が招待されるも、タムは母娘から邪魔をされてしまう。その時魔法使いが現れ、タムを助けて美しい衣装を用意する。パーティーに参加したタムは王子に見初められ、めでたく二人は結婚。王女となったタムだったが、嫉妬したカムと継母から殺されてしまう。実は裏で黒い陰謀が渦巻いて、国は大きな混乱を迎えることとなる・・・。