最先端のプロジェクションマッピングで映し出される幻想的な世界の中で、鶴田真由らのパフォーマンスが冴え渡る。
失明を宣告された映写技師の男は、箪笥の奥に大切にしまわれていたスプーンで幼い日々の思い出をすくい出す。膨大な視覚イメージの中から彼が手にしたのは、バレエを学ぶために遠く旅立った少女との甘く苦い記憶だった。
日本で働くアメリカ人男性はパン工場で知り合った日本人女性と交際していたが、彼はとあるタイミングで彼女を置いてアメリカに帰ってしまう。しかしその間に地震が起こり、彼女が行方不明になったという報せを聞いて彼は再び日本に舞い戻る。