2023年3月に内部告発により明るみに出たある行政文書。そこには政府が総務省に対して政治的な圧力をかけた実態が具体的に記録されていた。たった一つのテレビ番組だけで政治的公平性を判断し、その放送局の電波を止めることが出来るという解釈の変更は、「権力の監視」という使命を持ったメディアに対して、その使命・機能を奪う大きな問題となる、はずだった…。しかし、大手メディアはなぜか沈黙。わたしたち国民は、いかにして目と耳を塞がれ、政府が認める真実だけを見聞きする日々を過ごすようになってしまったのか。その闇に鋭く切り込んだ小西洋之議員と田原総一朗がその闇を炙り出す。現代の理髪師(ジャーナリスト)として多くの人物から“放送不可能”な発言の数々を聞き出してきた田原総一朗。テレビ放送という忖度だらけのメディアを越えてスクリーンを通し、彼は再び叫ぶ。「王様の耳はロバの耳!」
田原総一朗と小泉純一郎元総理大臣との激論で飛び出したのは、これまで原発について語られてきた嘘の数々。政府代表者として原発を推進してきた立場である小泉純一郎が何故、原発反対の立場を取るようになっていったのか。数々の嘘が明らかになってきた今、政治家を引退した小泉元首相に去来する想いとは一体、何なのか。