高校時代、所属する陸上部駅伝競技の主要メンバーだった晃、タケシ、ヤス、シュンの仲良し4人組は、常にまわりから一目置かれる存在だった。しかし、卒業後は努力を怠り、パッとしない日々。気が付けば40歳が目前に迫ってきていた。役者として成功する夢を諦め帰郷した晃を迎え、行きつけの居酒屋で、かつてのように語らう4人。あらためて思い返すと、駅伝以外に何かをやり遂げた経験がない。いつしか人生全般、逃げ癖がついていた。口をついで出た言葉は、俺たち昔は輝いていたな――。意気消沈するなか、思いついたのが、元マネージャーに誘われていたロードレースへの参加だった。「いい所見せて、俺たちはまだ終わってないって証明しようや」かくしてアラフォー4人の、挑戦が始まった。
幸せってごっつシンプルでナイスやで!!みんな、真剣やから笑わんといてください!大阪の下町で暮らす久保家。3人の息子を抱え、一家の大黒柱となっているのは、働き者のお母ちゃん、房子(松坂慶子)。お父ちゃん(間寛平)が突然が突然亡くなり、四十九日も済まないうちに、お父ちゃんの弟と名乗る叔父さん(岸部一徳)が転がり込んでくる…が、なぜかすんなりと受け入れる天真爛漫でのんきな房子。こうして5人の奇妙な家族生活が始まる。シェイクスピアの”ハムレット”のような複雑な家庭環境に加えて、兄弟は深刻な悩みを抱えている。中3の長男は、恋する年上のファザコン女性に「私のお父ちゃんになってほしい」と言われ困惑する。ヤンキーの次男は、自分が例えられた”ハムレット”が近所のペットでないことが解決したものの、ふと自分の顔がお父ちゃんに似てないことに気づき、家族と人生について悩みだす。小学生の三男は、将来の夢を聞かれ、「女の子になりたい」と大宣言…。