こんな生きざまがある。数々の名作で知られる黒木和雄監督が、「浪人街」以来10年ぶりにメガホンをとった日本映画界待望の1作。かつて〝伝説のスリ?として知られた海藤は、酒浸りの毎日を送るようになり、アル中の身体となってしまう。代わりにスリとして稼いでいたのが、レイであった。ある日電車内で、レイの鮮やかな技に魅入られた一樹は海藤に弟子入りする。自分の持つ技のすべてを一樹に教え込んで、海藤自身も現役復帰を心に決める。