若き消防士アレクセイは、元恋人オリガと10年ぶりに再会を果たし、彼女とともに新たな人生を歩みたいと願っていた。ところが地元のチェルノブイリ原発で爆発事故が起こり、それまでの穏やかな日常が一変。事故対策本部の会議に出席したアレクセイは、深刻な水蒸気爆発の危機が迫っていることを知らされる。もしも溶け出した核燃料が真下の貯水タンクに達すれば、ヨーロッパ全土が汚染されるほどの大量の放射性物質がまきちらされてしまう。愛する人のためタンクの排水弁を手動で開ける決死隊に志願したアレクセイだったが、行く手には想像を絶する地獄が待ち受けていた…。
総合格闘家のヴィクトルは、チャンピオンになった夜、クラブで祝杯を挙げていた。その時、裏社会のボス・シャークと連れの女性ヴェラに出会う。シャークはヴィクトルに巨額の違法賭博の話を持ちかけてきたが、ヴィクトルは一切話を聞かず相手にしない。さらにヴェラと急接近したことでシャークの機嫌を損ねた彼は、手下に襲われ格闘家にとって致命的なけがを負い、再起不能の体になってしまうのだった。しかし、頑なに復帰を目指したヴィクトルは、ヴェラのサポートもあって奇跡的に回復し、復帰戦に臨むことに。するとヴィクトルの元に再びシャークが現れ、またも違法賭博の話を持ちかけ彼に告げる。「今回は、拒めばヴェラの命はない」と・・・