麻薬を精製し売買する闇組織に入り込み、一員として捜査を続ける潜入捜査官ウー。ある夜、大物取引の現場に突如侵入してきた謎の二人組に邪魔をされ、買い手との抗争が勃発。組織のボスであるボブが撃たれてしまう。有能かつ娘の恋人でもあるウーを信頼していたボブはウーを跡継ぎに指名し絶命。ウーは組織のトップの座につくことになる。直後、ウーは買い手だった組織が所有する巨大輸送船に拉致され、組織を率いるハと対面。仲間にも冷徹非道なハはウーの組織が精製する麻薬の純度を称賛、ウーにコックを引き渡すよう脅迫するのだった。その後解放されたウーと仲間のタイガーの前に抗争のきっかけとなった二人組が現れる。実は元特殊部隊所属だったハと同僚だったという彼らは、ハが潜入捜査時に寝返り仲間を惨殺し今の麻薬王にのしあがったこと、復讐すべくハの組織に精通しているためウーの捜査の戦力になれることを伝える。ウーは自分の正体も把握しているその二人、マグナムとエバと手を組み組織の一網打尽を目論むのだが…。
元SWAT隊員のクインは公園の噴水の中で目覚めるが、記憶を失っていた。街をさまよいながら、断片的に蘇る記憶を辿っていくと、自分の娘ルーシーが謎の組織に誘拐されたことを思い出すのだった。その頃、殺し屋のコナーは仕事を終え帰宅するが、部屋で寝ていたはずの妻は姿を消し、行方不明になっていた。愛する者を探す2人の男。彼らは偶然出会い、協力して謎の組織との戦いを挑むことを決めるが、2つの誘拐事件の背後には想像を絶するほどの恐るべき計画が隠されていた…。今、2人の“戦いのプロフェッショナル”による、かけがえのない愛を取り戻すための「究極の肉弾戦」が幕を開ける!!
かつてボクシング王者に2度輝いたファイだったが、八百長事件に関与し落ちぶれて借金取りに追われる香港を後にし、マカオのジムで下働きをする日々を送っている。クワンとシウタン母子の部屋を間借りして住むが、母親のクワンは息子を溺死させたという悲しい過去があった。一方、元大富豪の息子のスーチーは、今は工事現場で働きながら破産した父親の面倒を見ている。人生をやり直すため総合格闘技で賞金を稼ごうとジムに来たスーチーは、そこで雑用係をしているファイが元王者だと知り、指導を仰ぐ。やがてふたりはタッグを組み、賞金と自らの尊厳を賭けて過酷なバトルに挑んでいく。マッチを目指してスーチーの特訓を始めたファイは、クワンとシウタン母子とも徐々に打ち解けはじめたのだが――。
かつて香港映画界伝説のスタントマンと言われたが第一線を退き、借金に追われながら生活する男・ルオ・ジーロン(ジャッキー・チェン)。愛馬・チートゥと公私をともにし、借金返済のため、エキストラなどの地味な仕事をこなしながら生活していたが、債務トラブルをきっかけにチートゥを手放すことになる。法学部に通う一人娘のシャオバオ(リウ・ハオツン)とは疎遠になっていたが、苦肉の策で助けを求め、不器用ながらもなんとかチートゥを守ろうとあがいていく…。
『赤壁の戦い』の数年前、劉備軍の武将であった関羽は敵である曹操に捕らわれていた。捕虜になりながらも関羽は、『白馬の戦い』で劣勢だった曹操軍の手助けをして勝利を呼び込んだ。曹操は様々な手を尽くし、“義侠心”を重んじる関羽に再三配下に入るよう説得するが、関羽は断固として劉備の元へ戻ることを願う。曹操は「義侠心」をもって敬意を払い、関羽が5つの関所を通行手形なしで通過できるよう部下に命じた。しかし、彼は関所で曹操の部下である6人の武将に命を狙われることとなる。いったい誰が関羽を殺す命令を出したのか?
タイの山奥にある文明未開のジャングル“ケナ”に暮らす虎族。先祖代々からの酋長の血を継いだ若きアーセンはその座を降り、山を下ってジャングルのガイドとなる。彼の夢は部族の皆を原始的な生活から解放し、文明の世界に導くことだった。ある日、彼の最初の友人となった金持ちの息子デニスが5人の美女を連れてくる。彼女たちは世界中を旅する美女グループとして有名なバックパッカー・グループで、ケナに行きたいという彼女たちと、テレビ取材したいというデニスにアーセンはガイドをかってでる。道中、虎族から敵と間違われて襲われるも、無事にケナにたどり着き部族と交流を深める彼らだったが、その直後にヘリからの砲撃と武装した集団に攻撃され、部族は殺されケナは焼き尽くされてしまう。実はデニスの目的は、この地にあるという伝説の宝石を奪うことだった…。
香港の黒社会を牛耳る密輸集団のボス・駱祥安が逮捕され、銃殺刑となる。彼の最後を看取り、遺書を託された妹と弁護士。アメリカにいる弟を呼び戻し、一族勢揃いのなかで開封された遺書には「すべての財産を実の姉弟に託す」と書かれていた。一族の面々はそれに納得せず、組織内で遺産とポストを巡った権力抗争が勃発。血で血を洗う親族同士の争いは組織をも巻き込み、修羅場と化す。果たして、この抗争の行く末は・・・。