過疎地で刀鍛冶を営む森国義は妻・佳子と息子・亀吉、そして重度の障がいを持つ娘・みさととつつましく暮らしていた。佳子は溺愛する亀吉の受験を優先させ、みさとを離れに移す。亀吉は受験のストレスから、夜な夜な離れで暮らすみさとに性的な虐待を加えだす。それを住み込み職人に見咎められ、転落事故を起こして半植物状態に。この事件を機に一家の歯車は可及的に狂いだしていく。
最先端のプロジェクションマッピングで映し出される幻想的な世界の中で、鶴田真由らのパフォーマンスが冴え渡る。
過疎地に暮らす、代々刀工を営む一家の下に東京から美大生たちがやってくる。知的障害を持つ兄妹や見習い工は彼らと馴染めず、この溝はやがて様々な事件を巻き起こす。
失明を宣告された映写技師の男は、箪笥の奥に大切にしまわれていたスプーンで幼い日々の思い出をすくい出す。膨大な視覚イメージの中から彼が手にしたのは、バレエを学ぶために遠く旅立った少女との甘く苦い記憶だった。
日本で働くアメリカ人男性はパン工場で知り合った日本人女性と交際していたが、彼はとあるタイミングで彼女を置いてアメリカに帰ってしまう。しかしその間に地震が起こり、彼女が行方不明になったという報せを聞いて彼は再び日本に舞い戻る。