蜘蛛の子を蹴散らすように逃げる外国人不法労働者を次々に捕まえていく辰巳洋一は、入国管理局に所属しているGメンである。ある日彼は、悪徳クラブ摘発のため、客として潜入、クラブのママである光蘭と偶然出会う。彼女は大量の偽造パスポート製造の黒幕である郭源明の愛人であり、ある日本人と偽造結婚していた。光蘭が事件の鍵を握っていると踏んだ辰巳は彼女の見張りを始めるが、とあるきっかけで二人は愛し合うようになり・・・・。
幕末の動乱期、京都に新撰組さえ恐れる若き薩摩の侍がいた。彼の名は中村半次郎。人並み外れた度胸の良さと剣の腕で西郷隆盛に重用され、志士たちからは慕われ、脱藩覚悟で公家の暗殺を目論んでいた薩摩の永山弥一郎や、敵対していたが理解のある長州の鮎川小次郎と肝胆相照らす仲となる。やがて幕府との間で戊辰戦争が起こり、半次郎は永山らと数々の武勲をたて明治新政府の陸軍少将まで上りつめるも元勲たちの腐敗ぶりに憤慨し、大久保利通との権力闘争で敗れた西郷と共に故郷・薩摩へと下野する。その頃、近代化を急ぐ新政府による不平士族の弾圧に薩摩の不満は頂点に達していた。半次郎は不利を承知で西郷を擁して反政府の旗を掲げる決意をし、五十年ぶりの雪が桜島を覆った日、一万三千の薩摩軍を率いて東上した・・・。