水戸藩士の関鉄之介は、妻と息子に別れを告げ、井伊直弼を討つため江戸へと向かう。鉄之介は18人の襲撃部隊の指揮をとり、井伊の暗殺に成功するが、多くの仲間が犠牲となる。その後、鉄之介は薩摩藩による幕府制圧に参戦すべく京都へと向かうが……。
ハナとアリスは同じバレエ教室に通う中学生。あるときハナは通学途中で出会った手塚高校の宮川先輩を好きになる。翌年、ハナとアリスは一緒に手塚高校に進学。さっそくハナは宮本先輩が所属する落語研究会に入部すると、先輩の尾行を開始した。下校途中、先輩がシャッターに頭をぶつけて気絶するアクシデントを目撃。慌てて駆け寄ったハナは、先輩の意識が朦朧としていることがわかるとなんとも大胆不敵な嘘をつく。一つの嘘が更なる嘘を呼び、少女と少年の可愛らしい三角関係が、色々な人々を巻き込んだトリッキーな三角関係へと変貌を遂げる。
田園が美しいある地方都市。14歳の蓮見雄一(市原隼人)は、かつての親友、星野(忍成修吾)にいじめられ、窒息しそうな毎日を送っている。唯一の救いはカリスマ的歌姫リリイ・シュシュの歌声だけ。自らが主宰するファンサイト「リリフィリア」の中にいるときだけが本当の自分でいられる瞬間だった・・・。雄一がリリイのファンになったのは1年前。中学生になって親しくなった優等生の星野に教えてもらったのがきっかけだった。やがて星野は豹変し、いじめのリーダー格として君臨する。雄一やクラスメイトの久野陽子(伊藤歩)を標的にし、津田詩織(蒼井優)を自殺にまで追い込んでいく。次第にエスカレートする星野の行動。そしてリリイ・シュシュのコンサート会場で、その事件は起きた。
俺がずっとおまえの夢の番人になってやる。些細なことですぐに切れてしまう為、「切れやすい電球」=フィラメントと呼ばれていた今日太は、その性格が災いし仕事も長続きせず、卓爾や林檎と無為な日々を送っていた。喫茶店兼写真館を営む父・篤次郎は、夜になると女装してネオン街に立つという困った性癖があり、妹の明日香はヤクザ者との離婚歴がある上に夢遊病という悩みも抱えていた。今日太は夢の世界を散歩する明日香を守ることこそが、自分の唯一の義務だと感じていた。そんなある日、3人のもとに10年前に若い男と駆け落ちした母・加子は突然戻ってくる。その無責任さに怒りをぶつける今日太。ぎこちない家族生活を始める彼等だったが、ある事件をきっかけに運命が少しづつ狂い始めるのだった・・・。