1970年代の終わり。ロシア系ユダヤ人のディーマは、妻ミーラと息子ダニークを連れて、モスクワからアメリカへ渡った移民家族。しかし、車の設計士だった彼に見合う職はなく、焦りが募るばかり。そもそも移住を彼に勧めていたミーラとも衝突してばかりで、やがて倉庫の仕事を辞めて酒浸りの日々を送るようになり、ついには家を出て行ってしまう。ミーラは生活のために同じロシア系のトリクと付き合い、家に招き入れるようになるが、ダニークはかつて父を侮辱し、母にも自分にも暴力をふるうトリクのことを忌み嫌う。一方で、徐々に友達ができ学校生活を楽しむようにもなっていくダニークだったが、学内でも家の中でも大人たちの非道は続き…。
何世代にも渡り宿敵同士だった吸血鬼と魔女。だがある時、吸血鬼の息子トードルと、魔女の娘バランティーナが恋し、2人の間に吸血鬼と魔女のハイブリッドの子ども誕生した。だが、トードルたちは子どもたちを城の外に出そうとしなかった。ティーンに成長した息子ブラースは、外の世界に憧れて、フロリダの大学に行きたいと夢見ていた。それは、映画学科の紹介動画に出ていた女子生徒マリアに一目惚れしたからだった。ブラースは妹のベラナを連れフロリダへ。大学に入ったブラースは、彼女の映画制作を手伝うように。ベラナもパブでバイトを始め、外の世界を満喫していた。そんな2人を捜すため、トードルとバランティーナは、険悪な仲の両親たちの力を借りようとするのだが…。
教会の懺悔室。育ての親であるアントニオ神父から指示を受けたカイルは、礼拝堂に置かれた資料を受け取り、仕事へと向かう。彼は神の仕事として、神父に暗殺を仕込まれたプロの殺し屋だった。カイルは悪事を働いたある人物を殺すため、店内に爆発装置を仕掛けるが、そこに見知らぬ母子が訪れ、爆発寸前、子どもだけを救出。身寄りがなく学校にも通っていなかった6歳のマシューを連れ帰ることに。一度はマシューを始末しようと試みるも殺すことはできず、自身も孤児だったカイルはぎこちないながらも、マシューとの交流を深めていく。そして隣人タラとも親しくなっていった。そんなカイルの変化に気づいた神父は、次なる暗殺の指示を出すのだが…。
血塗られたアメリカン・ドリーム。実話に基づく衝撃の物語--イスラエルで、いとこのヨニと共に無邪気な毎日を送っているアイザック。しかし、ヨニの兄リーヴァイが銀行強盗したり、兄のエイブが賭博場で地元のチンピラ・トニーに銃で撃たれたりと、その周辺は徐々に危険な闇社会に巻き込まれ始める。逃げるように新天地・ロサンゼルスに渡り、一心に働くアイザックの元に、冷酷非情なL.A.ギャングの親玉、ミッキー・レヴィーンの影が忍び寄っていた。本人の意思とは裏腹に、アイザックは血で血を洗うギャング達の抗争に飲み込まれていく・・・。