ライドシェアドライバーのイーサンは、アパートで16歳の妹ミアと同居。反抗期の妹を心配するイーサンをよそに、彼女は学校に行かず恋人のラースとドラッグに溺れていた。不眠症のため夜に働くイーサンはある夜、カーデンという独特の雰囲気を持つ老人を乗せる。カーデンから自分の下で働かないかと持ちかけられるも、イーサンは好きな時に働きたいと彼の誘いを断り帰宅。するとミアの様子がおかしいことに気づき問い詰めると、ラースと一緒にダンテという男から2万ドルの借金をしており、その支払いを迫られていると聞かされる。イーサンはダンテのいるクラブに乗り込み、ミアの分の借金を返済するが…。
理論物理学者のスチュワートは、論文の著作権を巡り恩師を表舞台から追放した学会の嫌われ者。しかしその頭脳はズバ抜けており、密かに天才的な発明をしていた。それは時間を10分巻き戻すことが可能な、“スリップストリーム”と名づけられた携帯型のタイムマシン装置だった。ある日、銀行に向かったスチュワートは、突然のり込んできた強盗団に発砲されてしまったが、遠のく意識の中、装置を作動させたことで、世界を10分前に戻らせることに成功する。一方、偶然現場に居合わせ、たまたま装置に触れたFBI女捜査官サラは、現実が呑み込めない様子だったが、その装置を強盗団に奪われたことから、スチュワートと共に奴らのあとを追うのだが…。
亡き父のボートでミシガン湖へクルーズに出たミッチ。湖を航行していると、突然、墜落したセスナ機の残骸に衝突。パイロットと思われる男を救助した。すぐさまケガの応急処置を施すも、なぜか男はナイフを片手にミッチに対して警戒するのだった。やがて、衝突の衝撃でモーターが故障していたことが判明し、湖の真ん中で西へ行けと命令する男に従い、ミッチはボートを漕ぎ始める。この男は一体何者なのか、そう怪しむミッチ自身も、広大な湖に出たというのにロクな食糧も持たずに船出していた。実は、共にある事情を抱えていたのだった…。