綾香(市川まさみ)は結婚5年目の専業主婦。夫の慎吾は出版社勤務で忙しく、マンネリした生活とセックスレスな夫婦生活を送っていた。ある時、慎吾の担当する女性誌で夫婦の新しい結婚のスタイルである”オープン・マリッジ”を特集することになった。1970年代に提唱された『オープンマリッジ』とはお互いの合意があれば、自由に他の異性と関係が持てるというものだった。編集長から体験レポートを要求された慎吾は、なんとか綾香を説得してみることに…。その後、お互い性的パートナーを見つけた2人は、嫉妬から生まれた興奮で、セックスレスを解消してお互いの身体を激しく求めあうようになっていく…。
清廉な佇まいで、神に仕える従順なしもべとして慎ましやかな生活を送る修道女のマリア。だが、実は彼女は、神の裁きの代理人として、神父の黒洲が指令を下した人物を容赦なく暗殺する殺し屋だった・・・。神の思し召しなので、相手がどんな人物かは関係ない。裁きを遂行するためには、肉体を捧げることも厭わない。そんなマリアにとって、生まれて初めて、感情らしきものが芽生える瞬間が訪れる。同じ孤児という境遇の青年、桐原隼人との出会い。隼人は、身寄りのない子供たちのために毎週街頭で募金を呼び掛けるような、心優しい教会の信者。マリアは、募金活動で行動を共にするうちに、純真無垢な隼人に惹かれていく。ある日、黒洲から、新たな殺しの指令が出される。今は会社社長だが、元殺し屋の過去を持つ男が今回のターゲットという。そして、その場で、黒洲の口から衝撃的な事実が告げられる。果たして、そこで語られた真実とは―?