刑務所で服役中のコレット(キーラ・セジウィック)は、元犯罪者で現ラッパーになった男(ネリー)の成功秘話を語るTVを見ている。彼は話す、「この本を読めば人生が変わる」と。一方、アリゾナ州ではマフィアのタンパとドミニクが、ボスのフランク(トム・サイズモア)に命ぜられ、金を持ち逃げした男を追っていた。そんなドミニクも最近、ある本に没頭していた。強盗団に潜入捜査していた警官ウルフィー(トーマス・ジェーン)は、強盗計画が成功した瞬間、彼らを撃ち殺したことに懺悔。ドラマのベッドシーン撮影で、相手役の男優(ケアリー・エルウィズ)にレイプされてしまった新人女優のエヴァ(エリザベス・ヘンストリッジ)は、言い出せない。若手記者のロジャー(ケヴィン・コナリー)はTVで話題を呼んでいるある本の記事を書こうとボスのジェラルド(シルベスター・スタローン)に話しを持ち込むが、一蹴されてしまう。彼は、その本の作者を見つけようと張り込む。ついにテディ(トム・べレンジャー)を見つけるが・・・・・・!
綿花畑の奴隷として生まれたセシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)は、見習いからホテルのボーイとなり、遂には、ホワイトハウスの執事にスカウトされる。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争・・・、アメリカが大きく揺れ動いていた時代。セシルは、歴史が動く瞬間を、最前で見続けながら、忠実に働き続ける。黒人として、そして、身につけた執事としての誇りを胸に。そのことに理解を示す妻とは別に、父の仕事を恥じ、国と戦うため、反政府運動に身を投じる長男。兄とは逆に、国のために戦う事を選び、ベトナムへ志願する次男。世界の中枢にいながらも、夫であり父であったセシルは、家族と共に、その世界に翻弄されていく。彼が世界の中心で見たものとは?そして人生の最後に流した、涙の理由とは―。