1970年――21才のリンダ・ボアマンは、フロリダの小さな町で、厳格なカトリック教徒の両親と暮らしていた。ある夜、リンダは女友達と遊びに行った帰りに、地元でバーの経営をしているチャック・トレイナーと知り合う。厳しい両親との生活にうんざりしていたリンダは、チャックの優しい言葉に惹かれ、彼とつきあい、すぐに結婚する。性的にうぶだったリンダに対して、チャックは、セックスの快楽を一から教え込んでいった。その半年後――チャックのダークで陰湿な一面が、しだいに明らかになってきた。妻のリンダをポルノ映画へ出演させるという、とんでもないアイディアを思いつく。たった7日間で撮影されたリンダの主演映画『ディープ・スロート』(タイトルはリンダがチャックから伝授された「秘技」を指して付けられた)は、1972年に全米公開され、記録的な大ヒット作となった。「リンダ・ラヴレース」というポルノ女優としての芸名を授かった彼女は、一躍スーパースターに――パーティ会場でも「プレイボーイ」編集長のヒュー・ヘフナーやサミー・デイヴィス・Jr.といった有名人から賞賛されるほどの人気者となり、70年代の解放的な「セックス革命のシンボル」として祭り上げられていく。
冷戦時代、ソ連は原子力潜水艦K-19を開発。厳格な艦長ボストリコフ、部下の信頼の厚い副艦長ポレーニンの下、処女航海に出発する。艦と船員の力を測るため、出航直後から船体、船員ともに厳しい訓練を課すボストリコフは、しばしばポレーニンと対立。訓練後、任務により米国近海へ向かうK-19。既にその原子炉には全世界を揺るがすトラブルが潜んでいた…。ソ連の原子力潜水艦で実際に起きた放射能事故を基にしたドラマ。