振り込め詐欺などの犯罪に没頭する半田は、一方で何も成し遂げられていない自分に苛立ち焦っていた。ブロードウェイのミュージカル女優という夢を抱くも、現実はキャバクラで日銭を稼ぐ恋人の美沙とも喧嘩ばかりでストレスが募り、半田は徐々に精神のバランスを崩していく。ある日、半田は詐欺グループメンバーのリカの誘惑に負け、ドラッグを飲んでリカと寝てしまう。だがそのドラッグの副作用により半田は完全な心の病に陥る。半田の姿に愕然とした美沙は、金を奪って半田の元を去ってしまう。恋人も仲間も金も失って絶望した半田が行きつく先とは……。
「解散」の道を選んだ河原組の桐生(竹内力)の手元には、組の遺産の大量の拳銃が残された。処分に困った桐生は、立花(山本裕典)という男の助言を得て拳銃を闇のオークションに出す。しかし、その会場には因縁のある大道会の神矢(山本譲二)が来ていた。桐生の脳裏には神矢の過去の裏切りの記憶が蘇る。神矢も然り。そして大量の拳銃を前にして、壮絶な銃撃戦が始まる!!誰が味方で誰が裏切り者か?何が真実で、何が嘘なのか?欺き続けた男たちが銃撃戦の後に辿いたものとは?
幼くして母を亡くし、二人で暮らす父と娘。母のいない少女に父親が贈ったギフトは母親代わりとも言えるロボットだった。少女はやがて父をも亡くし、生きる希望を失っていた。そんな彼女に蝶が舞い降りた。「彼女に笑顔を取り戻させたい」。人間の感情を宿したロボットが選んだ行動とは?
チェリストのアイカとピアニストのタカヤ。音楽家で恋人同士の二人は、「いつか二人の音楽で、世界中の人々を感動させたい……」と、夢を追いかけていた。アルバイトをしながら曲作りに没頭するタカヤと、彼を見守るアイカ。しかし、「エンジェルサイン」というチェロとピアノの二重奏曲を作り上げた直後、タカヤは帰らぬ人となってしまう。アイカが、チェロのみで演奏する「エンジェルサイン」。やがて、その曲は世界に広まっていき……。
1年前に殺し屋を引退したエリカ(卯水咲流)は、恋人の日浦(斉藤一登)と共にささやかだが幸せな生活を送っていた。多くのターゲットを消してきたエリカの心は感情を失っていたが、日浦の優しさと愛がエリカの心の傷を癒していく。そんなある日、エリカは日浦が殺されたことをテレビのニュースで知る。日浦を失ったエリカは喪失感に苛まれ、生きる気力さえ失ってしまう。そんな彼女にある疑問が浮かぶ。いったい誰が。エリカが突き止めた犯人は、殺し屋時代の依頼人、西園寺是麿(下元史郎)の息子、清麿(樫根慶太)だった。エリカに異常なまでの恋心を抱いていた清麿は、恋人の存在を知り、嫉妬のうちに日浦を消したのであった。日浦の敵を討つと自分に誓ったエリカは、1年前に葬り去ったはずの殺し屋の心を再び目覚めさせることになる。
天才でありながら破滅的な生き方しかできない真剣士(プロの将棋指し)小坂。カネと女に狂った彼の壮絶な死を前に、妻・江梨子は娘・香花(きょうか)には父親と同じ道を歩ませないためにも、将棋に触れさせないように育てることを決意する。が、運命的に将棋と出会ってしまった香花は、父親と同じように貪欲に勝利を求める修羅の将棋道にのめり込み、母の反対を押し切って真剣士を志すのだった。「強くなりたい!」と意気込むも、百戦錬磨の浪花の真剣士に身も心も貶められてしまう香花。彼女を救ったのは、彼女の亡き父の仲間だった男だった―。