大都市ローマを取り巻く大動脈「環状線GRA」。その周囲に暮らす植物学者、没落貴族、老紳士とその娘、救助隊員、ウナギ漁師、車上生活者。スポットライトを浴びることもなく懸命に生きる人々に目を留めると、その風景の中に喜び、怒り、哀しみ、そして夢が見えてくる―。