カンヌに暮らす16歳の少女ネイマは今までと違う刺激を求め、帰省していた従姉ソフィアと夏休みを過ごすことに。ソフィアは普段はパリに暮し、22歳ながらも高級ブランド品を身に纏い、肉感的な体つきで男を虜にする魅力的な女性になっていた。ネイマが初めて経験する大人の世界で自由奔放に振る舞うソフィアと彼女に群がるお金持ちの男たち。別荘地でのグループディナーや高級クルーズ体験など、ネイマにとってはすべてが初めてで刺激的な経験をしていくが・・・
無職の青年ゲイリーがようやく手にした職は、ローヌ地方の原子力発電所での作業員だった。主任のギレスとベテランのトニーによって仕事を教えてもらい過ごす毎日。そんな中、村の娘カロルに恋をする。二人は魅かれあうが、カロルはトニーのフィアンセだ。そして、ふたりの不倫関係は、恐ろしくも悲しい現実で終わろうとしている・・・ゲイリーの身体は既に放射能に汚染されていたのだった。放射能が日常と背中合わせの恐怖であることをこの村の人々は十分に知っている。安らぎが悲しみと変わりゆく生活の中で、いつも変わらず風は緑を揺らしながら吹き抜けてゆく―。