海辺の別荘でひと夏のバカンスを過ごす美しい女子大生レーラ。ある日、家の修理にやって来たアルテムと出会い、すぐさま惹かれ合い、激しく恋に落ちる。しかし、夏の終わり――レーラは自宅のあるモスクワへと帰っていく。裕福な家庭のレーラの両親は二人の交際に猛反対し、父親の友人であり資産家のグレヴィッチのプロポーズを受け入れようとする。ところが、レーラを追って無一文で訪れたアルテムに心を打たれ、駆け落ち同然で暮らし始める二人。アルテムも定職に就き、幸せな数年間を送っていた矢先、レーラの父親が不正取引で逮捕されてしまう。レーラは父親を釈放するために、グレヴィッチとの結婚を決意――アルテムは絶望の淵に突き落とされる。そして数年後、アルテムは金持ちの年上女性と結婚。しかし、アルテムとレーラは再会の末、終わりのない肉欲関係へと堕ちていく――。
総合格闘家のヴィクトルは、チャンピオンになった夜、クラブで祝杯を挙げていた。その時、裏社会のボス・シャークと連れの女性ヴェラに出会う。シャークはヴィクトルに巨額の違法賭博の話を持ちかけてきたが、ヴィクトルは一切話を聞かず相手にしない。さらにヴェラと急接近したことでシャークの機嫌を損ねた彼は、手下に襲われ格闘家にとって致命的なけがを負い、再起不能の体になってしまうのだった。しかし、頑なに復帰を目指したヴィクトルは、ヴェラのサポートもあって奇跡的に回復し、復帰戦に臨むことに。するとヴィクトルの元に再びシャークが現れ、またも違法賭博の話を持ちかけ彼に告げる。「今回は、拒めばヴェラの命はない」と・・・