流されっぱなしで生きてきた“鳥山ゆきな”。大学入学早々、一目惚れした圭先輩に誘われるまま、フラフラと人力飛行サークル〈Team Birdman Trial〉のパイロット班に加入する。100人近い部員たちが、琵琶湖で開催される夏の大会に向けて準備を進める中、トレーニングを積む“ゆきな”の前に、「狂犬」と呼ばれる坂場先輩が現れ、圧倒的な力を見せつけて正パイロットの座を奪ってしまう。やる気を失ったゆきなだが、渋々参加したテストフライトで、圭先輩が大怪我を負う事故が起きる。機体は損傷、パイロットを失い、ショックを受ける<TBT>メンバー。そんな中、ゆきなは坂場が抱えた心の傷とサークルの悲願を知る。自分がどうしたらいいかを悩む中、「誰かが漕がなきゃ飛ばない」という親友の和美の言葉に背中を押され、仲間達の想いを繋ぐため、坂場先輩と二人で飛ぶことを決意する。ゆきなと坂場は、全ての想いを乗せて琵琶湖の空にキセキを描けるのか―。
創立122年を迎える私立百花王学園。この伝統ある名門校で生徒の階級を決めるのは“ギャンブルの強さ”。勝者には地位と名誉が与えられ、敗者は財産も尊厳も奪われる。この学園に、1人の少女が転校してくる。彼女の名は蛇喰夢子。一見するとお淑やかなこの美少女は、いかなるリスクもいとわない常軌を逸したギャンブル狂だった。学園を支配する生徒会は、夢子を危険な存在と判断し、百戦練磨の刺客を送り込むも次々と撃破。学園は夢子を中心に大きく動き出そうとしていた。生徒会はついに、全校生徒を巻き込んだ百花王学園史上最大のギャンブルバトルの開催を宣言する――。
困った!無人島に「週刊大衆」しかないぞ...。茫洋と広がる海辺に取り残された男がひとり。砂浜には、なぜだかキング・オブ・週刊誌の「週刊大衆」が一冊。男は「週刊大衆」と共に助けが来るのを待つことに決めた。「週刊大衆」を手にとり、男は妄想の世界へ。妄想力こそが、男の唯一の特技だった。男は「週刊大衆」を使って様々な妄想を広げる。しかしいくら待っても来ない助け舟。カンカンと照りつける太陽の光。孤独。男の妄想はやがて、常に待ち続けた自分の過去の記憶へと移っていく。男は、正しい人生を歩んできたのか...?極限状態で対峙した「週刊大衆」の表紙の煌びやかな色彩の果てに、男は何をみるのか―――。