30歳の誕生日を数日後に控えた向井タケル(小野匠)のもとに、大学時代に同級生だった、御手洗甲(真田佑馬)からメッセージが届く。それをきっかけに、タケルは大学時代の”ある言葉”を思い出す。10年前の10月31日。向井タケル、長嶺蓮香(財田ありさ)、御手洗甲の20歳の誕生日。「俺達3人が生まれた日はガリレオ・ガリレイが嘘つきじゃなくなった日だ!彼の死後、350年後の1992年10月31日に、地球が太陽の周りを回ってる真実をローマ教皇が認めたんだ。いいか、これは凄いことなんだよ!30歳になる時も集まろうな…」熱弁をふるう御手洗を見て笑うタケルと蓮香。それから10年。タケルに御手洗の妹・薫から電話が入る。「兄が失踪したんですが、居場所に心当たりはありませんか?」御手洗の失踪を合図に、それぞれの人生の歯車が動き出す。
工事作業員の熊田(桐生コウジ)は元イカ天バンド「馬の骨」メンバー。作業現場でトラブルを起こし解雇され、家賃1万5千円の格安シェアハウスに転がり込み、アイドルのユカ(小島藤子)、ヲタク大学生の垣内(深澤大河)らとの奇妙な共同生活が始まる。住人たちから「職業は?」と問われた熊田は、つい「音楽関係」と口走ってしまう。アイドルを卒業し密かにシンガーソングライターを志していたユカは、熊田へのアプローチを開始する。やがて、熊田の正体が発覚し──。