ハンナとリブは親友同士。バックパッカーとして訪れたオーストラリアでお金に困り、荒れ果てた田舎にある古いパブ「ロイヤルホテル」に滞在してワーキング・ホリデーをすることになった。単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちに待ち受けていた洗礼は、炭鉱で働く荒々しい男たちが店に来て起こすハラスメントや女性差別の連続だった……。楽観的なリブは店に溶け込んでいくが、潔癖なハンナは孤立し精神的に追い込まれ、2人の友情は徐々に崩壊していく。嫌な上司や泥酔する男たちなど身の毛のよだつような悪夢を描くという、女性側の視線に立って作られた新しいタイプのフェミニスト・スリラー。
ロマンチックな男ディーンは、記念日を最高のものにしたいと恋人ラナを連れ、昨年訪れたホテルへ。今年も間違いなく最高の日になると思いきや、ホテルに到着するや、近隣には人っこ一人見当たらず、ホテルは廃業していたことを知る。そんな現実を受け入れられないディーンは、計画通りに過ごそうとこだわってしまう。ラナはディーンに振り回されながらも、ようやく2人きりでいいムードに。しかしそこへ恋敵のテリーが現れ、ラナを連れ去ってしまった。それから1年間、たった一人でホテルに留まったディーンは、過去に戻る装置を発明し、ラナとすべてをやり直そうと計画するのだが、それは思いも寄らない無限ループの始まりにすぎなかった…。