人生どん底の映画プロデューサー、チャーリー。かつては第一線で活躍していたが、それも今となっては過去の栄光。起死回生に、甥が書いた大作の映画化を決意するも、物事はそんなにうまく運ばない。そこに乗り込んできたのは、ヤリ手の女プロデューサー、ディドラ。全く意見が一致しない二人だったが、衝突しながらもお互いを認め合い、次第に惹かれ合っていく。しかし二人の周りには、演技もロクにできないアクションスターやセリフをすぐに忘れてしまう往年の老俳優たち。さらには、ロケ地で主演スターが、テロ組織に誘拐されてしまうハプニングまで、巻き起こってしまう。果たして、作品は完成するのか?そして、二人の関係はハッピーエンドにたどり着くのか?
2017年のニューヨーク。秋のサザビーズ・オークションまで6週間―。オークショニアのカペラッツォは意欲にあふれ、有力コレクターたちもざわめきだす。だが作品が出品され高値が予想されるゲルハルト・リヒターは複雑な様子だ。成功を収めるジェフ・クーンズ、世間から忘れられたラリー・プーンズらのアーティストも、アート市場にそれぞれの意見をもっている。一方で、評論家はアートの商品化を憂い、ギャラリストは市場の行く末を案じるが…。そんな彼らをよそに、アートバブルはとどまることを知らない。そして迎えるオークション当日、アートの“価値”は本当に決まるのか…?