歯科医のアンは、会社経営者の夫デールと娘の3人家族。ある日の午後、娘の学校へ迎えに行くはずのデールが姿を現わさず、何者かに拉致されたことを刑事のマシューから知らされたアン。絶句する彼女に追い打ちをかけるかのように、「データを渡せ、カネを返せ」と、犯人からの脅迫動画が携帯電話へ送り付けられる。しかしアンも共同経営者メルも、その意味を理解できずにいた。するとその後、警察の捜査によって、デールに資金洗浄の疑惑が持ち上がる。失意のどん底に突き落とされたアンに対し、優しく寄り添うマシュー刑事。それとは裏腹に、麻薬捜査局の女捜査官プルマンに、アンは執拗に疑われ始めることになる。
カルメンとメイソン夫妻は離婚調停中ながらも、二人でシティビューニュースの人気アンカーを務めている。そんな華々しい活躍をする姉カルメンを、アシスタントとしてサポートする妹ヘザーには、密かに自身もスポットライトを浴びたいという願望があった。空きスタジオでキャスターの真似事をする姿を義兄メイソンに目撃され、アンカーとしての心得を伝授されたりと、変わりのない日常だったにも関わらず、姉夫婦の離婚報道は加熱の一途を辿るばかりだった。そんな中、いつものように姉を迎えに家へ入ったヘザーが見たのは、プールに死体となって浮かぶ姉の変わり果てた姿だった。
NY在住キャリアウーマンのテリーと、生まれ育った地元で仲間と農場を共同経営している妹のマンディ。二人の両親は温室で栽培した生花店を営んでいたが、実態の経営は火の車だった。だが愛する家族のため、父はその事実を隠していた。そんな父が復活祭の日に突然倒れ、亡き人に。突如、会社を解雇されたテリーは再就職のため奔走していたが、帰郷して家業の生花店の立て直しに動き始め、マンディの協力も仰ぐ。だが、普段は自分の都合ばかりを優先する姉のことが面白くないマンディは何かと対立。その上、生花店を手伝うサムとテリーをくっつけようとする母を見て、マンディはついに不満を爆発させてしまう。
刑務所で働くジャネットは、囚人からの人望も厚く、1日十数件の面談に追われる日々。その手腕をかわれ刑務所長から、武装強盗で16年収監されているロバート・モスの聴聞会に対する意見がほしいと頼まれる。早速面談をすると、ロバートの受け答えは知性に溢れ、まるで完全な人間が座っているようだったとジャネットは強い関心を示す。さらに面談を重ねるうち、すっかりその人柄に魅せられたジャネットは、彼を救うのは自分だと仮釈放に尽力。それが恋心へと変わるのに時間はかからなかった。さらに、嫉妬した囚人たちのリンチに遭い、重傷をおったロバートを見舞いにきたジャネットは、彼が応じるまま熱いキスを交わし…。
シアトルでウェディング雑誌のライターを務めるサムは、小説家になる夢を捨てきれないでいた。ある日、上司から不動産王の娘で有名なインフルエンサー、ヘザーの結婚式の取材を指示される。その取材地は偶然にも自身の出身地、オレゴン州エバーラスティングのワイナリーだった。帰りたくない事情があるサムは担当を渋るも断り切れず、帰郷することに。両親や親友ジュリーは喜んでくれたが、一番会いたくないリアムとも再会。彼は取材先のワイナリーの息子で、学生時代の元恋人。互いの夢のために離れたが、1年後の再会を約束した日に彼の姿はなく、サムは失恋と同時に仕事に生きようと決心した過去があった。しかし最悪なことに、ヘザーの結婚相手がリアムだと判明し、サムは元カレの結婚式を取材するハメになる。
弁護士の妻ルーシーと、歴史学の教授グレッグは結婚7年のすれ違い夫婦で、今や離婚寸前。グレッグはルーシーとの仲を何とか修復しようと、知人夫婦ジェームズとセリーナに勧められ、夫婦危機に陥ったカップルが愛を育むというセカンド・チャンス保養所に行くことに。とてつもなくゴージャスな施設だったが、そこにいるのは自分たちと、ジェームズ夫婦のほか、ラスとアイラの老夫婦だけだった。にも関わらず、施設に入るのに指紋の生体認証や健康診断、さらには携帯電話の使用禁止と、どこか怪しいところがあった。保養所の代表コブロフは、夫婦関係修復の手助けをしたいというが、彼もどこか怪しい。やがてラスとアイラ夫婦が忽然と姿を消してしまう。
リゾート地のクリスタルコーブで、カラフルで香り高い入浴剤などを手作りで販売しているスカイ。母と親友ゾーイの3人で営んでいる“ラザー&ラクジュアリー”は今年で10年を迎え、彼女たちは顧客を招いた感謝パーティーを開いていた。ところが、スカイは経理を担う母から、財務状況の悪化を知らされる。そんな折、店の業績を上げるため、ニューヨークから投資会社ロジャーズのギャビンがやって来る。彼とスカイは10代の頃、恋人関係で15年ぶりの再会だった。急にギャビンから別れを告げられた経験から、新たな恋に臆病になっていたスカイは、当初ギャビンの申し出を断るのものの、店の状況を知りやむなく受け入れ、2人で立て直しを図ることにする。