西暦47年のブリタニア。ローマ帝国の支配に屈服する部族が次々と現れる中、その支配に抵抗し、ケルト人部族の団結を目論むイケニ族の王スカボは、娘ブーディカを別部族のアシード王の息子プラスダグスと結婚させようとしていた。しかし、武器をすべて差し出せというローマ帝国からの命令にアシード王が抵抗。結婚を延期して、スカボとアシードたちの部族は闘いに向かうことに。その隙を見計らい、王スカボの妻ルシリアは、ブーディカを連れて逃亡。自らが望まぬ結婚を強いられた思いから、娘の身を案じて逃げたのだった。父と一族を愛するブーディカは母に反発しながらも、険しい山の中をかきわけて傷みかけた母の生家に辿り着くが、そこには傷ついた見知らぬ男がいた。
小さな村に家族と住む青年クリアンは、我が物顔で村を占領しているローマ兵たちを追い出そうと、画策を練っていた。ある日のこと、幼馴染みのジュリアン、セゴ、エニカの4人で一緒に居たところ、1人のローマ兵とトラブルになり、誤って殺害してしまう。ローマ兵たちの報復を恐れた4人は、村から脱出することを決意。森の中へと逃げた彼らは小屋を見つけ、そこを拠点にして生活を始める。ローマ兵から支配される生活から抜け出した解放感から童心に返り、自由を謳歌するクリアンたち。だが、自由を得た代償は、食料不足という現実で彼らを蝕んでいく。