目が覚めると研究室と思しき部屋で、奇妙な装置に座る男の遺体の横で倒れていたクロノス。記憶を失い事態の把握に努めるクロノスは、ポケットに入っていたメモを頼りに、高齢者・障害者救済センターに向かう。そこにはクロノスを友人と呼ぶ白髪の老人タナトスがいた。しかし彼自身も医師から逆行性記憶喪失との診断を受け、記憶は完璧ではなかった。そんな中、タナトスをこの施設に連れ込んだのは他ならぬ、お前だと告げられたクロノス。身に覚えのない行動を指摘され動揺する彼は、手がかりを求めてかすかに残る記憶から酒を求め販売店へ。そこで知り合った男オグから密造酒を買い、クロノスの研究の手伝いとして、新鮮な遺体の運び屋をオグに依頼するのだが…。
賭博で大きく負けた借金から逃れるため、相棒ミッチェルを誘い、とある牧場に忍び込んだジェサップ。そこは“カウボーイ・マフィア”と名乗り、70年代に大麻の密輸で財産を築いた男のものだった。3日前に死んだその男の孫娘リリーを拉致し、金のありかを聞き出そうとするが、リリーは口がきけない女性だった。借金の取り立てが迫るミッチェルとジュザップは、リリーを脅し痛めつけて情報を奪い取ろうとする。少しずつ彼女は紙に言葉を書き始めるのだが、わずかな情報を明かすだけだった。時間だけがいたずらに過ぎる中、ジュザップは8000万ドルを手にしようと焦るが、思わぬことから計画が狂い出す。