元カレの植木ヒロシを忘れることができない桜井三枝子(坂本憲子)。そんな彼女のもとに C800 星雲から宇宙人の犬塚チャコ(田口夏帆)が訪ねてくる。彼女の目的は宇宙中の女を泣かせてきた、スチャラカ宇宙人のヒロシ(田中陸)を母星に連れ帰ることであった。かくして、三枝子とチャコ、そして三枝子の婚約者である石橋和之(古矢航之介)の一行は、ヒロシを探す旅に出る。道中、危うく移ろう三人の関係性。そんな中、三枝子はついにヒロシを発見する。しかし、彼には同棲する谷栞(小板橋みすず)という別の女性の存在が。しかも栞は......。
コンビニのアルバイト店員・志村イトは、失踪した幼馴染みを追って幼少期に住んでいた都営団地へと向かう。そこの老朽化したエレベーターに乗り、この世界とよく似ているが全く違う異世界=パラレルワールドへ降り立つ。そこで彼女は現実の世界から消えてしまった人々と再会するのだが――
彗星の衝突により人類の滅亡が数ヶ月後に迫った2020年。小学生だった1999年にノストラダムスの予言を信じ、家出をした長女・絢音と次女・花音と、その後生まれた腹違いの妹・音が、初めて一緒に生活することになる。絢音は、彗星の衝突を前にシェルターの個室の設計を担当しており、暴力によるシェルター強奪の危険と隣り合わせの日々。花音は、帰郷を機に、妻とうまくいっていない妻子持ちの小学校の同級生・良平と再会。音は、未成年ながらひょんなことから飲み会サークルと出会い、飲んだ帰りに花音が良平にキスするのを目撃。互いに踏み込めず、すれ違う三姉妹は、世界の終わりを前に、本当の家族になれるのか。