19歳の時に工兵として赴いたアフガニスタンで爆撃に遭い、視力を失ったロイス。2年前に妻をガンで亡くし、現在は姉スーザンの助けを得ながら息子マックスと娘エリンと暮している。ある日、姉の愛犬チヌークとともにボートに乗せられ、入り江に向かっていたロイスだったが、船長が運転中に心臓発作で倒れたことから遭難。携帯電話の電波は繋がらず、陸との連絡が取れぬまま夜を迎えてしまう。事態を察知した陸側は、捜索救助隊を要請。しかし悪天候に見舞われ、捜索は明朝からの開始となる。ロイスはチヌークを連れ、なんとか自力で岸辺へ到着。船長の窮状を伝えるべく家に向かおうとするが、森の中に迷い込んでしまう。やがて一向に進展がない捜索に居ても立っても居られなくなったマックスは、父を救出しようとエリンを連れ、大人たちに無断で森の中へ入り込む。
リッチーはしばしばヤバい仕事をしながら生計を立てている自動車整備工。父フランクもまた犯罪に手を染めながら生きてきた男だったが、認知症を患い5分しか記憶が保てず、今では息子の存在すらも忘れがち。そんな中、ギャンブル依存症のリッチーは借金返済のため、特権階級の家に侵入して電化製品や宝石貴金属類などを物色し、それらを売りさばいてカネにしようと計画し、父に協力を要請する。しかしその過程でクスリまでさばくようになったことから、リッチーは裏の世界を牛耳る女帝のロクサーヌ一味に睨まれてしまう。一味はなぜか彼のことをロビーと呼んだ。そして我が子を助けようと、フランクは一味の1人を殺害してしまう。