20世紀初頭のアリゾナ、鉱山の町ルビー。不当な労働条件に反発した炭坑作業員らがストライキを起こすが、この町を牛耳るミラー・コルファクス鉱業は、働かない者を不法侵入者と見なし銃殺により皆殺しにする。その現場を目撃してしまった教会に仕える女性、エリザベスとカーラは命からがら町を逃げ出すが、巨悪組織ピンカートと手を組むミラー・コルファクス鉱業はすぐに追手を仕向けるのだった。2人が助けを求めて偶然逃げ込んだ郊外の一軒家。そこには、無骨で強靭な肉体を持ったマイケルとエンジェルという男たちが暮らしていた。訪れた追手たちを瞬殺で一網打尽にする2人。彼らは一線を退いた元“殺し屋”だった。まさかの事態に恐れおののくエリザベスであったが、彼女は多額の報酬と引き換えに、自分たちを安全な場所まで逃がすための“用心棒”を2人に依頼するのであった。
アメリカ、辺境の田舎町ミニンワ。その町には小さいながらも確かに人が住み、それぞれが問題をかかえて生活していた。生活苦にあえぐ農家の夫婦とゲイであることをカミングアウトできずにいるその息子、不法移民の男を愛し結ばれようとするモーテルの客室係や、望まない妊娠が発覚してしまったヘアスタイリスト―。そんな彼らの悩みをちっぽけなものと嘲笑うかのように、前代未聞の超大型竜巻が発生しミニンワを襲おうとしていた。