海洋研究所に勤めるアイラは、日々サンゴを守るための研究と活動を行う博士。ある日、海洋調査中のアイラのボートに見知らぬ男性が乗り込んでくる。すぐさま世界的に有名なプロサーファーのリアムだと気づいたアイラだったが、彼は名乗ることもなく、ボートの間違いに気づくと、とぼけて泳ぎ去ってしまう。その後、“サンゴ礁保全計画”のため助成金を申請したアイラ。公聴会でプレゼンするためには計画に賛同する100人の市民票が必要で、票集めのために奮闘するも、賛同者が増えずに焦っていた。そんな中、アイラの海洋調査のダイバーガイドとしてリアムがやってくる。そこで彼の知名度を使って賛同者を増やそうと考えるのだが…。
老舗出版社グラントンに勤めるベッカは、亡きアトウッド夫妻の小説「恋人たちの冒険」シリーズの大ファン。だからこそ、その権利を持つグラントンに強い愛着を抱いていた。しかし今、ライバル社ブリッジ出版による買収話が持ち上がり、グラントンは存亡の危機に瀕していた。そのことを知ったベッカは、アトウッド夫妻の作品が踏みにじられることを恐れ、未発表の“幻の最終巻”を見つけ出し、会社を救おうと決意する。そんな折、偶然出会ったスター俳優のリーがシリーズの映画化を熱望し、グラントンに交渉を持ちかけてくる。買収を阻止する唯一の策と判断した上司のジェフリーは、ベッカにアトウッド夫妻ゆかりの地・アルカニアへ向かうことを提案。翌朝、ベッカはリーと共に現地へ。そして夫妻の弟でアトウッド作品の権利を持つフレッドから、映画化の承諾を得ようと奮闘するのだが…。
ケイトはビジネスパートナーのディーナと小さなイベント企画会社を経営。母親のマーガレットは世界的なファッション雑誌“ロード”の編集長を務め、業界から絶大な信頼を得ている存在。そんな偉大な母親の力を借りず、ケイトは自分の力だけで会社を盛り上げようと努力していた。ある日、母から緊急の呼び出しを受けたケイト。退職した担当者の代わりに2週間後に開催されるロード誌主催の庭園祝賀会の企画を依頼される。この仕事が成功すれば、会社の知名度が大きく上がるチャンス。ケイトは迷わず引き受けることを決意する。早速、会場となる庭園の責任者ダニーと打ち合わせを行うが、祝賀会の内容を巡り2人の意見は激しく対立してしまう。
イラストレーターのジェニーは、35歳で結婚するという有名占い師の予言を信じていた。ある日、3ヵ月後の35歳の誕生日に歴史的な修道院の予約が空いたとの連絡が入る。そこは亡き祖父母が結婚式を挙げた場所。結婚式には祖父母が関わっているとの予言もあった。彼氏もいないのに式場を予約したジェニーは婚活に励むなか、友人クララの紹介で、児童書作家タイラーの著書のイラストを手掛けることに。最初はギクシャクした2人だったが、修道院の予約にタイラーを偽彼氏として同行してもらったことから次第に名コンビぶりを見せ、いい新刊本を完成させる。その後、ジェニーは婚活パーティーですれ違ったイケメン実業家のブレイクと再会、仕事どころではなくなってしまい…。
女子大生のデロンドラは予定していたベビーシッターの仕事がキャンセルとなり焦っていた。しかし、大家のタブスからチェスマン家を紹介してもらい、彼らの息子ダニーのベビーシッターの職を得ることに成功する。しかし、デロンドラがSNSにダニーとの写真を載せたことで不審な女に目をつけられてしまう。そのことをチェスマン家の妻メロディからヒステリックに責められたデロンドラは、ベビーシッターを解雇されることに。ダニーは7年前の赤ん坊の頃、何者かに誘拐されたことがあり、それ以来メロディは息子がまた誘拐されてしまうのではという思いに憑りつかれてしまっていたのだ。翌日、冷静になったメロディから謝罪されたデロンドラは再びダニーのシッターとなるが…。
モーリーはエージェンシー会社にフリーランス契約でコンテンツ・クリエイターとして働く独身女性。ある日、独身者のためのガイドブックとしてSNSサイトを作る仕事が舞い込んでくる。サイト作成のため、シングル用の料理教室に行くと、偶然、隣の住人ジャクソンと一緒に。モーリーが回していた動画に、教室でのジャクソンの失敗の様子が上がりバズったことから、ジャクソンに改めて出演を依頼。彼は5年もの間、彼女がいないことから、モーリーがジャクソンに恋人を作る方法を教え、逆にジャクソンがモーリーに自立した生活の送り方を教えるということで、一緒にシングルライフを充実させる提案をSNSにアップ。2人は何かと行動を共にすることになるのだが…。
クレアはマイアミ美術館に勤める優しく生真面目で古典美術を愛する学芸員。しかし、マイアミ美術館は財政難により閉館の危機に直面していた。そんな中、館長代理としてマイアミ出身で現代アートの芸術家デヴァン・コールの展覧会に出席したクレアは、本人とは知らずにデヴァンの作品を酷評してしまう。その後、展覧会から戻ったクレアに館長から最悪の知らせが…。頼みの綱だった大人気の巡回展が偽物騒動の影響で中止に追い込まれてしまったのだ。予想外の事態に頭を悩ませるクレアは翌日、替わりの展示会を提案するが、館長は独断でデヴァンの展示会を開催することを決定。前日の失態の気まずさから彼の展示会開催に反対するクレアだったが…。
2007年、セクハラ訴訟で敗訴して巨額の賠償命令を受け、会社の株価も暴落させたランカスター社の社長は自死を選ぶ。それから15年後。ある大学内の社交クラブ“シータ”の女子寮では、先輩・ビッグシスターの部屋に後輩・リトルシスターを迎える恒例行事が行われていた。そんなある日、シータの会長ケイリーは母親から驚愕の事実を知らされる。交際相手ウォーリーの父は亡きランカスター社の社長で、ケイリーの母ヴェラはその社長を告発した女性だというのだ。知らずに交際していた2人は気まずくなるが、交際を続ける決意を交わした夜、パーティー中にウォーリーがプールに転落し、感電事故死してしまう。未成年だったにも関わらず泥酔しており薬物反応も出たことから、ケイリーが殺害を疑われてしまう。
アイビーは“ロマンスの達人”と言われる優秀な編集者。上司に頼まれ、最近スランプ気味のミステリー作家リードの次回作のラブストーリー部分にコメントを入れるも、プライドを傷つけられたとリードから怒りをぶつけられてしまう。気を取り直し、アイビーはその足で休暇を取ることに。友人サラの結婚式に参列するため、目的地のビーチへと向かった。しかし現地に到着するや、彼女を連れた元カレのザックと鉢合わせ。本人に気づかれぬよう隠れていたところを、偶然にも執筆のためにビーチを訪れていたリードに見つかってしまう。そして成り行きから休暇の間、リードの原稿の恋愛部分の書き直しを手伝う代わりに、リードに彼氏のフリをしてもらうという日々が始まるのだが…。
アパレル企業のデザイナー、イザベラは自身の創造力を発揮できる仕事で昇進を目指していた。そんな中、著名なゴッドフリー家の100周年記念祝賀会で、子孫のアグネスが着る最高級ドレスのデザインを担当することに。イザベラはゴッドフリー家の愛の物語に心酔、大役すぎると渋る上司ミアの説得に成功した。早速、アシスタントのケイリーと共にゴッドフリー家の大邸宅に向かうと、特別番組を製作する監督兼司会のブレイクと、カメラマンのカールのガイド役も成り行きで引き受けることに。交換条件としてドレスの縫製作業をブレイクが手伝うことになる。最初は合わないと思っていた2人は意気投合とし急接近するのだが…。