一人の看護師から見えてきた医療界の闇と謎。能登半島―藍色の海から現れた看護師・日登美は、スカウトされた無休の野戦病院で3人の同期麻酔科医に出会う。その中の一人、「断ることを知らない」純粋な青年医・秋元との恋は何故か愛へとは進まない。時を経て、3人それぞれ何も変わらぬ封建的な「白い巨塔」に飲み込まれていく中に、突如現れた美人麻酔医・美馬。事件は思わぬ展開へと…。
医療界で実際に起きた事件をモチーフに、現役医師が現代の医療現場の真実を描いた衝撃作富士山の麓に建つ青田病院の院長である青田岳雄。岳雄は経営ありきの民間病院と大学病院における純粋な医療の狭間で葛藤していたが、同僚であり、大学の同期でもある峰山昇太郎と共に大学病院に負けない医療レべルの実現を目指していた。院長に就任し一年目、医療保険を使う医師や病院側を細かい規定で縛る“個別指導”を行うため、元医師で現在、厚生労働省の医系技官である荒川直樹がやってきた。「良い病院を助け、悪しき病院を取り締まる」はずの“個別指導”だが、現場を知らない・知ろうとしない官僚たちは、まるで交通違反の切符切りのように紋切り型の対応で裁量権を振りかざし欲求を満たす。人一倍正義感が強く屈辱感に耐え切れない岳雄。大きな力が岳雄を阻んでいく...それぞれの立場から医療の道を模索し歩む3人の運命は...