両親が事故死したことで孤児となった14歳のイーヴィーは、唯一の親族アメリアが住むイタリアへと向かう。“変わり者”だと噂される大おばの家に到着したイーヴィーは、人気のない居間に飾ってある時計が8時40分で止まっていることに気づき直そうと手を伸ばす。しかし突然現れたアメリアに強く制止されてしまう。そんな強烈な印象を与えながらも歓迎されたイーヴィーは、アメリアとの暮らしをスタート。そこへかつて女優として名を馳せたアメリアに演技の教えを請いにドリアン・グレイという女性が訪れるのだった。3人で暮らすうちに、イーヴィーは次第にドリアンに魅かれ、恋愛感情を抱くように。だがそれは、”魔女”によって仕組まれた運命のイタズラの始まりだった。
脳腫瘍で余命半年と宣告された元殺し屋のレクイエム。だが、仲間のジョニーには真実を告げず、これまで通り借金の取り立てで日銭を稼ぐ生活を続けようとしていた。一方、ロンドン市内の瀟洒な家に妻と12歳の娘エルシーと暮らす株式ブローカーのジェームズは、ヨーロッパ最大のヘロイン商人で“公爵”と呼ばれる男から借金をしたことから窮地に陥っていた。人身売買にも手を染める公爵はエルシーに目をつけ、男女3人のチンピラにジェームズを襲わせ、エルシーを拉致しようとしていた。そこに偶然、借金の取り立てに現れたレクイエムだったが、エルシーを救わなくてはならないと使命に駆られる。公爵とは関わるなと釘を刺されるが、レクイエムはエルシーを守り抜こうと暴走していく。
フラウ・ペルヒタの物語―。それは最も恐れられている魔女の話。悪い子をつかまえて腹を切り裂き小石や藁を詰める。ジャーナリストのイングリッドは、上司のロニーから彼女の故郷で起こった殺人事件についての取材と記事の執筆を命令される。しかしイングリッドは、帰郷を躊躇していた。彼女はこの事件の犯人が魔女フラウ・ペルヒタだと確信していたのだ。20年前のクリスマスイブの夜、イングリッドの母親ローズマリーと妹ハンナは、魔女フラウ・ペルヒタに襲われ命を奪われていた。そんなイングリッドの過去を知るロニーの説得を受け、イングリッドは呪われた過去と決着をつけるべく娘のエレナと共に故郷へと向かうのだが…。