アメリカとメキシコの国境地帯にはある伝説があった。それは、アステカ歴の“どの月にも属さない5日間”が訪れ、その間、古代アステカの神々が地上に降り立ち、人間の魂を奪うというもの。ある夜、メキシコ側から国境を超えようとする人々が何者かに襲われ、妊娠中の妹ガブリエラを連れた青年ラウイもその騒動に巻き込まれる。一方、アメリカ側の国境近くで牧場を営む父チャーリーと暮らすニコールは、牧場に勝手に入り込む移民たちに日々、悩まされていた。そんなある日、家のガレージで腹部をケガしたラウイを発見するニコール。彼は“アステカの悪霊に襲われ、ガブリエラと国境近くではぐれた”と言う。ニコールはラウイに同情し、一緒にガブリエラを探すが…。
高級レストランで雇われることになった料理人のシェフ。職を得たことに喜ぶ一方、面接時にオーナーのファウストから家族を含め、合法移民か不法移民かを確認をされたことに引っかかりを覚える。出勤初日、手厳しい厨房メンバーによる歓迎行事を乗り越えたシェフは、忙しくも充実した1日を終えて帰宅する。しかしリビングでは家族が、不法移民取り締まり強化を伝えるニュースに真剣な眼差しを向けていた。シェフの両親と祖母は不法滞在者であり、政府の移民政策として、1人あたり2万ドルの申請料を支払えば市民権を得られると知った彼は、3人分の6万ドルを用意するため、ファウストに勤務時間の延長を願い出るが…。