亜紀の元に1通の謎めいたメールが届く。伝説の推理作家、時田宗継にまつわる殺人事件が起こった屋敷への招待状だった。館には亜紀と共にミステリー同好会のメンバーだった同級生5人が集まり、謎解きを始める。しかし集まったメンバーはそれぞれに別々の思惑を持っていた。若い男女の微妙な関係、昔とは違う人間関係、そして不気味な屋敷が持つ力・・・欲、嫉妬、裏切り、そして呪いが5人を次々と不幸に導く。(episode1「GHOST GATE」より)
遠藤久美子は、ラジオ番組『心霊通信』のDJ。彼女はアドバイザーのつのだじろうと共に番組の中で毎週、リスナーから届く恐怖体験を紹介している。OLや主婦、高校生などメールを出してくるのは普通の人たち。しかし、「分身人形」や「こっくりさん」、「部屋に住み付いたもう一人の住人」など、リスナーのリアルな実体験は、その生々しさのあまり制作や技術のスタッフをも恐怖に巻き込む。しかもいつしかスタジオの周りでも不可思議な現象が起こりだした。しかし、その現象に気づいているのはただ一人、つのだだけだった・・・
高校生のアキラの瞳は人を惹き付ける不思議な魅力がある。とりまく者たち皆、アキラに対して強い愛情や憎悪を持ってしまう。ヴァンパイアとしての宿命で血を摂取しなければ生きていけないアキラは、血と共に流れ込む人の記憶を背負い、自分の存在意義に思い悩む。担任の由希子もまたアキラの魅力に強く惹かれるが、アキラはつれない態度をとる。しかし由希子は保護者の坂口からアキラの秘密を聞かされてますますアキラにのめり込む。由希子もまた誰にも言えない過去の傷を抱えていたのだ。