王太子の婚約者として政務を担い、民のために尽くしてきた公爵令嬢エリザベート。だが、建国記念パーティーの夜、ほかの令嬢に心を移した王太子から無実の罪を着せられ、突然の婚約破棄と地下牢への幽閉を言い渡される。国王や父である宰相にも見捨てられ、すべてを捧げてきた祖国に裏切られたエリザベートは、神器【七つの魔導書】を手に隣国ユーティア帝国へ亡命を決意する。「私を裏切った祖国の皆さま、覚悟はよろしくて?」
祖国に報復することを誓ったエリザベートは、帝国大使ルーカス子爵と交渉し、腹心の侍女ミレイとともに帝国への亡命を果たす。一年以内に倍にして返済できなければ自身を奴隷として売却するという魔法契約を交わし、ルーカスから借り受けた百枚の金貨を元手に、王国への反撃の砦となるトレートル商会を立ち上げた彼女は、名をエリー・レイスと改め、高品質な石鹸の販売を始める。「ここからが報復の第一歩よ。」
盗み出した製法で偽の石鹸を販売したガザルを陥れ、その商会を吸収したエリー。元経理担当のグランツを幹部として登用すると、彼の家を訪れ、重い怪我を負った娘ルノアを神器を使った魔法で治療する。見習いとしてルノアも雇い入れ、さらに商会の規模を拡大するため、帝国の中心である帝都へ向かうことに。道中、エリーたちは各地を旅する歩き神官のティーダと出会う。「聖職者の認識を改めるべきかしら……。」
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